第99話
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ッ………さすが国を奪い合った経験者達だけあってとんでもねぇ策士じゃねえか……!ミレイユ達を鍛え上げ、自分達を信頼させていたのもミレイユ達を自分達に忠誠を誓う兵士達にし、さらには市民達に慕われるように動いていたのはディーターのオッサンを排除して、クロスベルを奪い取る為ってわけか……!」
「そうなると姿を消したエルファティシアさんやリセルさん達もヴァイスさん達と一緒にいる可能性がかなり高いでしょうね……………」
ロイドの言葉を聞いたエリィは不安そうな表情で呟き、ランディは舌打ちをした後目を細め、ティオは複雑そうな表情で言った。
「ああ………――――それどころかセリカさん達も――――」
そしてロイドが何か言いかけたその時ロイドのエニグマがなり、ロイドは通信を開始した。
「はい……!特務支援課、ロイドです!」
「よっしゃ、繋がったか!ティオにも聞かせたいからスピーカーモードにしてくれよ!」
「ヨナか?わかった、すぐに切り替える。」
通信相手―――ヨナに言われたロイドはエニグマをスピーカーモードにし
「ヨナ、どうしたんですか?」
ティオは真剣な表情で尋ねた。
「どうしたもこうしたもないって!クロスベルの導力ネットだけど……とんでもない化物が潜んでるぞ!?」
「化物……?」
「ど、どういうこと?」
ヨナの言葉を聞いたロイドとエリィは戸惑い
「最初はネットワークの周縁に変なデータ構造体を見つけたんだ!意味不明な配列だったから単なるゴミかと思ってたけど……よくよく調べてみたら例の”結社”が使っていたコートを進化させたものが使われてたんだ!」
「”アストラルコート”………つまり”結社”が仕掛けた何らかのトラップですか?」
ヨナの説明を聞いたティオは考え込んだ後尋ねた。
「いや、日付を見る限り、5年近く前からのものだ!確か導力ネットが導入されたのもそのあたりじゃなかったか!?」
「ええ、確かに………!?」
そしてヨナに尋ねられたティオは頷いた後ある事に気付き
「導力ネットの導入を自治州政府に提案したのはIBCグループ……その結果、財団の技術が導入されIBCも深くかかわって来た……それこそネットワークの基幹部分を知り尽くしているくらいに……」
エリィは厳しい表情で言い
「オイオイ、ってことは――――」
ランディは目を細めた。
「―――ヨナ。その化物とは何なんだ?そいつのせいで何が起きる?」
「そ、それは解析中だけど……ただ、導力ネットの全領域を覆い尽くすような巨大なシステムなのは確かだ!しかもそれと連動するようにリアルなシステムも用意されてるみたいだぜ!?」
「リアルなシステム……?」
「リアルということは
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