ヘルズインフェルノ
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!!!!!!!!」
あまりの怒りで理性のネジが外れたフェイトは、体内のリンカーコアをフルドライブさせながらエナジーを全力解放、彼女の全身から凄まじい力の波動が発せられる。
「許せない……お前だけは絶対許せない!!!」
「ほう、ならばどうする? その光で私を消すか? ならば試してみるがいい、貴様ごときのぬるい光でこの私、辺境伯ライマーの炎を超えられるというのならな!!」
突如発生した爆炎がドーラの全身を包み込み、周囲の気温がサウナのごとく熱される。フェイトがバルディッシュを握る手に力を込めて身構えると、炎の中からかつてなのはを狙って病院を襲撃してきたケンタウロスのような人馬一体の身体に変化したヴァンパイア、辺境伯ライマーが君臨した。
「クックック……これまでの有象無象の雑魚とは違い、エナジーが使える貴様達の血はさぞ格別な味だろうな」
「やれやれ、炎には何かと縁があるね。ま、私の血はむしろ薬品臭いとは思うけど……ところでドーラ改めライマー、その顔の傷は以前病院からなのは達を連れて逃げる際に私が撃った銃弾によるもの?」
「その通りだ、あの一発はなかなか効いたぞ」
「寸前で直撃をかわしたくせによく言う。それはともかくヴァンパイアならその程度の傷、いつでも治せるはずなのに、なんで治さない?」
「貴様の事を忘れぬためだ。あの勝負で私は貴様から、闇の内側で煌々と揺らめく光を感じた。暗闇に飲まれても決して消えぬ輝き……言うなれば黒鉛に埋もれたダイヤモンド。その気高く美しき光に、私の魂は魅入られたのだ!」
「敵から持ち上げられるのも悪い気はしな――――あれ? なんか雲行きが怪しい気が……」
「ヴァランシアとしては高町なのはを求めているが、私個人が求めるものはあの勝負を境に変わった。私は愚かな人間どもに翻弄されてもなお、類稀なる炎の輝きを秘めた貴様が欲しくなった。マキナ・ソレノイド、貴様の全てを我が物としたくなったのだ!」
「嫌だよ! 断固拒否ッ!!!!」
突然の告白に鳥肌が立ったマキナはたまらず後ずさった。血の気が引いた顔色で全身をさする程の尋常でない怯えようは、ユニゾン中のアギトは我が身のように伝わっていた。なお、フェイトは殺気立ったままで話の内容に興味がなかったりする。
「そもそも私の心は全部サバタ様に捧げてる! 他に乗り換えたりNTRされるつもりは一切無い!」
「本人の意思は関係ない、我が物にしたいからそうするだけのこと。もし手に入れればアンデッドにして私の眷属としたい所だが、いきなり吸血変異させるのも少々味気ない。そうだ、肉体を剥製に作りかえて生きたまま標本にしてじっくり眺めるのも悪くない。永久凍結封印や石化封印で永遠にその姿を保たせるのも面白そうだ。クックック……」
「(
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