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μ's+αの叶える物語〜どんなときもずっと〜
第37話 リトライ
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ていればいいかなぁ〜って思っただけ」
「なんだそりゃ。すまん納得できない。お前らしくねぇな」
「そ、そうかなぁ〜」



 本当に意味がわからなかった。
というか、間違いなくそれが本心ではないだろう.....
ちゃんとした理由はあるはずなのにそれを俺に話してくれない。
 隠し事されるのはあまり嬉しくないが、一応俺も隠し事をしている身。
隠したいという気持ちが理解出来ないわけでもない。



「ん〜.....」
「もういいよ。話したくないならそれでいい。話したい時に話してもらえればそれで」


強引に会話を終了させる。
「そう、わかった」と彼女は頷いて、とてとてと海未とことりの元へ駆け寄る。







 穂乃果が離れたのを見計らって俺は小さくため息を零す。
やはり、”あの失敗”を引きずっているのだろうか。
確かにμ`sは参加できたはずなのにできなかった。そのことに関して誰しもが穂乃果のせいだとは思ってないし、間違いなく誰もそのことを気にしていない。
 さっきもA-RISEという大きな障壁は存在するものの、『参加する』という意気込みをみんなは持っているのだ。
だが、気にするなと言っても過去の失敗を恐れて気にしてしまうのが我々人間だ。










「な〜にらしくないこと考えてんだか」








 これは一度、メンバーに話さなきゃいけない案件だよな。
俺が知ってても相談してくれないし、ここは同じスクールアイドルの仲間である彼女達にも知ってもらうしかないんだよな。
 ということで、俺はスマホを取り出して緑の連絡アプリを起動させようと???





「あん?不在着信?」





 いつの間に届いていたのか不在着信が二件ほど届いていた。
1つは”アイツ”からの着信。もう一つは連絡先に登録していない身に覚えのない電話番号。
 どちらから先に電話を掛け直そうか迷った末に、俺は見ず知らずの電話番号を選択し、そのまま電話をかけていた。



なんらかのセールスマンからの電話だったらすぐにぶち切ってやる。



そんな物騒なことを考えながら待つこと3コール。








「...もしもし?」






...返答がない。
向こうから声掛けられると思ったがずっと無言で、ただのいたずら電話かと思ってすぐに切ろうとした。














「貴方が......笹倉大地さんで?」





 

 切る直前になって聞こえてきたのは女の声。
聞いたことはない、はず。だけど...どこかで聞いたことあるような柔らかい、だけど張りの
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