外伝〜古戦場の調査〜前篇
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わけですね。」
ダグラスの話を聞いたエリィは複雑そうな表情で言い
「……うむ。いくら魔獣被害といえども、さすがにこの状況では、優先順位が低くなってしまう。そこまで深刻な被害が確認されてるわけじゃないし、人をさくわけにはいかないのさ。」
ダグラスは重々しい様子を纏って答えた。
「……確かに、警備隊に魔獣退治なんかやらせてる場合じゃねえだろうな。」
「……状況は概ねわかりました。それでは、『黒い魔獣』の調査はこちらにお任せください。」
「うむ、すまない。よろしく頼んだぞ、特務支援課。」
その後ロイド達は古戦場に向かった。
〜古戦場〜
ロイド達が古戦場に到着するとそこにはかつてマフィアが飼っていた軍用犬達が周辺をうろついていた。
「あ、あの魔獣達って……」
軍用犬を見たエリィは驚き
「ルバーチェの軍用犬……どうやら予想は当たってたらしいな。野生化して群れをなしていたのか……」
ロイドは真剣な表情で言った後考え込んだ。
「しかし……作物を襲ったっていうのはどういうことなんだ?こいつらほどの魔獣なら、人里に近づく危険性くらい本能でわかると思うが……」
「なんにせよ、いるからには全て退治しないとな、……しかしこれを全部退治するとなると相当時間がかかりそうだな……」
「う、うーん……そうだなあ……」
ランディの言葉に続くようにリィンは言った後考え込み、リィンの言葉を聞いたロイドは疲れた表情で考え込んだ。
「……………」
ティオちゃん?どうしたの、そんな顔して。」
一方呆けた表情で黙り込んでいるティオに気付いたノエルは尋ねた。
「いえ、その……あの魔獣たちから、なんだか怯えているような感情が伝わってきて……」
「怯えている……?」
ティオの話を聞いたロイドが不思議そうな表情をしたその時
「……グルル……」
なんとツァイトがロイド達に近づいてきた!
「……ツァイト!?」
「あ、相変わらず突然現れるんだから……敵に背後を取られたかと思ってびっくりしたじゃない。」
「グルル……ウォン、ウォン……グルル……」
「『おそらく、野生化した犬たちのボスがいるはずだ。そいつさえ倒せば群れを無力化できるだろう。』……だそうです。」
「ボスか……確かに群れで行動する魔獣ならその可能性は高いだろうな。」
ツァイトの意志を伝えたティオの話を聞いたランディは頷き
「よし、それじゃあそのボスとやらを探してみるとしよう。」
ロイドは仲間達に提案した。その後ロイド達はボスを探して古戦場の奥地―――”太陽の砦”の前まで来た。すると唸り声が聞こえてきた!
「今のは………」
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