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男⇔女
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それにタオルを巻けば見えないだろうしな!
誰にするでもない言い訳をして自身の行いを正当化し、俺は風呂場へと向かうのだった。

・・ここから先のお色気シーンは皆さんの想像にお任せします。

                     ・・・

朝、成果を聞くために俺は科学室へと足を運んでいる。
「・・♪」
隣には顔を綻ばせながら鼻歌を歌っている女さん。昨日とは雰囲気がかなり違うがこれが本来の女さんなのだろう。
「随分とご機嫌だね」
慣れないことばかりで不安だろうに。男の裸とか男の裸とか・・男の裸とか。
「はい!ゲーム、お菓子、カレーライス・・初めてのものばかりで新鮮で!」
・・あんな息の詰まりそうな生活してるんだもんな。そりゃ不安より楽しいが勝つか。
「あ、すみません!こんな時に楽しんでしまって」
「いやいや。今の状況が楽しいならいいことだよ」
この状況を悲観しているよりずっといい。元に戻るまでは楽しんでいてほしいものだ。
・・楽しみすぎて元に戻りたくないなんてことはない・・よな?
「失礼しまーす。先生。進行具合はどうですか?」
まあ、戻った後のことより戻る方法を確立させるほうが先だな。さてさて、先生はどこまで終わっているのやら。
「・・ん?もうそんな時間か?」
先生がのそのそと奥から出てくる。
目の下にクマが出来ているのを見るに徹夜で頑張ってくれていたのだろうか。
「おはようございます先生。お眠りになっていないようですが授業は大丈夫なのですか?」
先生の様子を見て女さんは申し訳なさそうな顔になっている。
「ん?ああ、今日は午前中は授業がないから心配ない。それに途中でゲーム実況に夢中になってしまってな。見てたらいつの間にかこんな時間になってただけだよ。ははは!」
・・この人は心配するだけ損だよな。
「それでどこまで解析は終わったんですか?」
ゲーム実況を見てたから全く進んでないなんて言ったらのしてやろう。
「ああ、解析も製造方法も終わった。完成は明日になるがな」
「・・?製造方法が終わったのに直ぐには作れないのですか?」
「薬品の製造は材料さえあればすぐに出来るんだが材料が届くのが今日の夜なんだよ」
もう先生がやるべきことの大部分は終わっているのか。
見かけや普段の行いによらず優秀な人だよな先生って。
「さあ、俺はもう寝るからさっさと教室に行け」
「先生うちのクラスの担任でしょ?ホームルームどうするんですか?」
「どうせ出席確認だけなんだからクラス委員長に任せておきゃいいんだよ」
「・・教師としてそれはどうなんだ」
結局、女さんに先生を引き摺ってもらった。普段空手をやっている俺の体ならさほど重くは感じないはずだ。
「それでは男さん。また放課後に」
別れぎわにぺこりと頭を下げる女さ
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