暁 〜小説投稿サイト〜
男⇔女
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ズを間近で見れてラッキーなんて考えていたりしてな」
準備室からヒョコっと顔を出し、先生が茶々を入れてくる。
「・・はは。そんなわけないじゃないですか!」
・・ち、鋭いな先生。いや、これが男として当然の考えなのかもしれないが。
時代の有無はおいておいても魅力的な女の子のセクシーポーズを間近で見ることができたんだぞ?これを眼福と思わずになんとするか。
・・まあ、ムッツリボーイの俺はそれを表には出さないが。
「・・本当ですか男さん?」
「な、何が?」
「本当に何も感じなかったんですか?」
そう言って俺を問い詰める女さん。心なしか不機嫌そうに見える。
「あ、当たり前じゃないか。今俺は女性なんだから」
「・・顔がにやけていますけど?」
「うっ!それは・・」
「女友さんはとても魅力的です・・やましい気持ちになっても不思議ではありません。男さん正直に言ってください。本当に何も・・」
「そ、それよりも女さんの話を聞かせてよ!ね?」
「男さ・・」
「ね?」
これ以上この話題に触れているのはまずいので強引に話を変える。
「・・私なりに男さんを演じました。似ていたかは分かりませんが特別変な目で見られてはいなかったので問題はないかと。ただ・・」
「ただ?」
「男友さんが「よお、兄弟。実はいいオカズが手に入ったんだがどうだい?」とおっしゃっていたんですが・・どういう意味なんでしょうか?」
「・・女さん。知らないほうがいいことが世界にはあるんだ」
俺たちのいつもの会話に涙が出る。
・・そうか。第三者として聞くとこんなにも汚れて聞こえるのか。
俺はクラスでの猥談を控えることを決意したのだった。
「男、良さそうなら俺にも頼むわ」
「・・ちょっとは自重しろや変態教師!」「ぶへっ?」
「・・?」
明日、男友も殴っておこう・・理不尽だろが友情のためだ。
「さ、用事も済んだし帰ろうか女さん」
「ごめんなさい」
・・即答で断られた。
「やーいやーい。振られてやんのww」
「・・先生、塩酸ってどこにありますか?溶かすために使いたいんですけど」
先生の腐った性根とか。
「教室に忘れ物をしてしまってので少し待っていて下さい」
あ、そゆことね。
「どうせ明日には戻るんだし気にしなくてもいいんじゃないか?」
「いえ!宿題はきちんとやるべきです!すぐに戻るので先に校門で待っていてください!」
早足で教室に戻る女さん。俺の体で宿題をやっても女さんの得にはならないのに。
「真面目だな。女は」
「ほんと、先生も見習ってください」
「教室で下の話する奴には言われたくないわ。女にばらすぞ?」
「あー!もう行かないと!失礼します!」
「気を付けろよー誘拐とかされないようにな。むっつり君」
中指を立てながら科学室を出て、女さんの指示通り
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