この世界で1番、負けられない戦い ―決着―
[4/4]
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
ていた。
凄まじい大音量で響く歓声を浴びながら、2人は対峙する。
「いやぁ、危なかったな。高速移動が出来るチャリオッツが無けりゃ今ので死んでた。」
「・・・・・成程、どうりで手応えがない。先程のは残像でしたか・・・。」
「そーゆーこと。チャリオッツに引っ張ってもらったのさ。さて、決着つけようぜ。」
何気ない調子で放たれたその言葉と共に駆け出す両者、そしてその距離が2メートル程にまで縮まった時。
「星の白金!!!」
『オラアァァァァァァ!!!!』
「クレイジーダイヤモンド!!!」
『ドラァァァァァ!!!!!』
同時に放たれる両者のスタンド。
射程距離も、速度も互角。同時に双方の顔面に拳がめり込むと・・・
少なくとも、サリナはそう思っていた。
「星の白金。」
夜集阿が再び、自身のスタンドの名を言った。そう思った。
次の瞬間には、サリナの目の前には、クレイジーダイヤモンドよりコンマ数秒分先に伸びた拳があり、サリナは敗北を認めた。
『オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラアァァァァァ!!!!!!』
『き、決まったあぁぁぁぁぁ!!!! 今度の今度は確実でしょうっ!! 滅多打ちにされたスミス選手の体が、力なく宙を舞うっ!! 大会の優勝はっ、何とっ、「無名騎士」すら下してっ、セイト・ヨシュアに決定だあぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!』
司会者のそんな叫びを聞いた、ような気がする。
意識を失う直前、サリナはそんなことを思い、そして彼女は武舞台に力なく横たわった。
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ