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転生者の珍妙な冒険
この世界で1番、負けられない戦い  ―決着―
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ぁ! 来いよ、聖騎士(パラディン)の剣技ってのを俺に見せてみろ!!!」
その言葉と共に突貫する夜集阿、素早く受身を取って体勢を立て直していたサリナはショートソードを、普段のミスリルの剣に持ち直す。
「その言葉を後悔させてみせます! 水晶殿(クリスタルパレス)!!」
その刃から放たれるのは、聖なる力を込めた無数の斬撃。まるでその名の示すとおり宮殿(パレス)を築かんとばかりに何度も屈折し、不規則に飛来する斬撃が夜集阿を襲った。

『なんと美しいっ、無数の煌く斬撃がまるで星屑のようですっ!!』
「確かに目には美しいですが、アレは強力ですよ。動きが不規則で避けにくい上に1発1発が岩を両断する斬撃。聖騎士(パラディン)の技の中でも上位に位置されるスキルですからね。」
『成程っ、まさに斬撃の雨っ! ヨシュア選手はどう切り抜けるのでしょうかっ!?』

「雨・・・・、雨ねぇ・・・。」
司会者達の声を小耳に挟みつつ、夜集阿は笑う。
「確か、漫画にあったよなぁ、刺付き鉄球の雨を一切傷つかずに進み戦士・・・・。銀の戦車(シルバーチャリオッツ)!!」
未だ手にしていたサリナの兜の破片をスタントに変じ、そのレイピアで己に迫る斬撃を弾き、突き進む。その姿は、確かに彼が口にしていた戦士のようであった。
『な、なんという凄まじい防御っ、彼は雨の中でも濡れずに歩けると言うのかぁ!!?』
そんな司会者の叫びを背に、夜集阿は斬撃を弾き続けてサリナに迫る。
「くっ、スタンドにはスタンドで応えるのみ。クレイジーダイヤモンド!!」
『ドララララァァァッ!!!!』
負けじとサリナの出したクレイジーダイヤモンドの高スピードラッシュが、銀の戦車(シルバーチャリオッツ)の体を正確に打ち抜く。しかし・・・・

「効かんねぇ・・・・。甲冑脱衣(アーマーテイクオフ)っ!」

大きくへこんだ銀の戦車(シルバーチャリオッツ)の防御甲冑が外れ、次の瞬間には夜集阿の姿が掻き消える。
(これは・・・・。あのスタンドの時と違い、訳が分からないうちに移動されてるのではない、気配は追える・・・・・上ッ!)
動いた気配を辿り、己の真上を見上げたサリナの視界に写ったのは、凄まじい速度で跳び上がった銀の戦車(シルバーチャリオッツ)に体を持ち上げられた夜集阿。
「へぇ、動きが分かったか。凄いが、だからって次のは防げるか?」
その言葉と共に浮かべられた夜集阿の笑みに悪寒が走り、咄嗟に盾を構えたサリナ。
結果としてそれは悪手だった。

波紋乱渦疾走(トルネーディオーバードライブ)ッ!!!!」

ドリルのように回転しながら、夜集阿がサリナめがけて放つ蹴り、それを防いだサリナの盾が大きくねじれ、そして・・・。
「っ、ぐぅあぁっ・・・・・!!」
盾を突き抜けて飛来した波紋エネ
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