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第二部 WONDERING DESTINY
CHAPTER#3
DETERMINATIONU 〜真意〜
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が 「誰か」 の為であるならば、
喜んで身も心も捧げるという、黄金のような気高き 『覚悟』 を持って。
 ソレならば。
 (オレ)が護ってやらなければ。
 この世の何よりも強く誇り高い “コイツ” を。
 ソレが出来なくて。
 何が 『紅世の王』 だ!
 何が “天壌の劫火” だ!!




“ククク……”




 そのアラストールの決意を嘲笑うかのように、
突如、 “その場にいない筈の男の声が”
室内で静かに木霊した。
「!!」 
「!!」
「!!」
 当時に底知れない邪悪な波動が、空間を充たした。
 ダイニング・ルームを夾んで在る応接間に設置された
液晶プラズマTVの大画面から、突如迸るウォーター・ブルーの光。
 電源を入れていないのにその画面からは溢れ返る程の光の洪水が湧き出し、
そしてソノ光源を 「台座」 に、3つの人型のシルエットが浮かび上がる。
 左に、透徹の氷像を想わせる水蓮の美少女。
 右に、闇冥の水晶を想わせる褐色の麗人。
 その中心に、“男” はいた。
 この世界の災厄。
 スベテの因縁と宿命の元凶である、
『DIO』 が。



【2】


 迸るウォーター・ブルーの光の奔流から、突如現れた3つの人影。
 金細工で飾られた白い大きな帽子とマントを華奢なその身に纏い、
そして至上の宝石のようにエメラルドがかった
サファイア・ブルーの双眸を携えた、神秘的な雰囲気の美少女。
 黒い水着のような衣装に艶めく肌を惜し気もなく晒し、
その凄艶な躰に極薄のショールを纏わせ、
頭部に12の銀鎖で彩られたヴェールを被った
蠱惑的な容貌の麗女。
 その両者の中心に、男はいた。
 数多の 『スタンド使い』 と “紅世の王”
 ソレらをソノ強大な能力(チカラ)に拠り一手に支配する統世王。
 直視侭成らぬ眩むような黄金の髪と瞳を携えた一人の男。
『DIO』 が。
(……ッ!)
 逆立つ前髪。
 震える眼輪。
 首筋にチリチリと走る怖気。
 ソコに穿たれた星形の痣が、何故か異様に熱く疼いた。
「……」
 空条 承太郎は、吸い寄せられるようにソノ男の許へと歩み寄る。
 (さなが) らミエナイ「引力」に存在を牽かれるが如く。
 実際にその姿を視たのは、コレが初めて。
 だが、“知っていた”
 オレは、生まれる前から、
この男のコトを知っていた!! 
「空条ッ!」
 俄には信じがたい眼前の事実。
 だが、即座に思考を切り換え瞬時にスタンドを繰り出せる体勢を整え、
花京院は承太郎の許へと駆け寄ろうとする。
「オイ!」
 その花京院をシャナの胸元のアラストールが呼び止めた。
「……」
 呼びかけだけでアラストールの意図を
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