暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Eipic8-Aきっと分かり合えたなら〜Rusylion & Subaru〜
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って言うけど、絶対にそんなこと言えない。そんなわけで、なのはさん達以上にすごいって言われるルシルさんの目の前で練習を始めるんだけど・・・。

『なんか緊張する・・・』

『え、ええ。ルシルさんってガチの戦闘のプロだし、今のあたし達の動きを見て内心どう思ってるのかも合わせて緊張するわ』

ティアの組手の練習に付き合ってるんだけど、そんなに近くない位置にルシルさんが居るだけで動きが硬くなっちゃう。でもルシルさんが邪魔って言いにくいし。どうすればいいかを考えながら、ティアと新しく組んだコンビネーションの練習に入るところで・・・

「あの、ルシルさん。良かったら模擬戦の相手をお願いしても・・・?」

あたしはそう提案してみた。ジッと見てられるよりかはマシになるかな〜って思ったからなんだけど、「アンタね・・・」ティアが呆れを見せた。あれれ、結構良い提案だと思ったんだけどな〜。

「ルシルさんは、こうしてあたし達と普通に喋ってるだけでも結構際どいのよ? そこに、さらに模擬戦の相手になってほしい、なんてそんな首を絞めさせるような真似、ルシルさんがいいって言うわけ――」

「いいぞ、やろう」

「ほら、いいぞって言ってるじゃない。すいません、ルシルさん。今の聴き流して・・・って、ええええええええ!? いいんですか!? これ、あたし達にとっての利ですよ!? 調査官は、出向先の人たちの利になる事をしてはいけないんじゃ・・・!?」

ティアが1人で騒いで百面相してる。あのティアがここまで振り回されてるのを見るのって初めてかも。

「俺の利でもある。なのはの教導の成果を直に見れて、それに魔導師との実戦は心地よい緊張を与えてくれる」

――我を運べ(コード)汝の蒼翼(アンピエル)――

「もちろん教導時のなのはに合わせて魔力や戦闘行動も抑えよう」

ルシルさんの背中から12枚の剣の羽が展開されて、ふわっと宙に浮いた。それがルシルさんにとっての臨戦態勢だと察したあたしは「お願いします!」頭を下げてから構えを取って、遅れてティアも「ありがとうございます!」お礼を言って、“クロスミラージュ”の銃口をルシルさんに向けた。

「君たちに変な癖を付けたら後でなのはに怒鳴られるから、なのはの動きを参考にさせてもらう。手を抜かれたと思わないでくれ」

「はいっ! スバル! 行くわよ!」

「うん! ウイング・・・ロード!」

魔力で空中に道を作る魔法ウイングロードを発動した。ルシルさんは剣の羽12枚を背中から展開して、宙に佇んだまま。訓練時のなのはさんと一緒だ。ティアは近くのビルへと入って行って姿を隠した。あたしも、ウイングロード上を走ってルシルさんから一定の距離を取る。

『ティア、コンビネーションはどうするの?』


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