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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Eipic8-Aきっと分かり合えたなら〜Rusylion & Subaru〜
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たしのことを気遣って意図的に時間をずらしてる、って聞かされた。

「ああ、ぜひ。ナカジマ三佐やギンガとも一緒に行ってみたいな」

「はいっ! お母さんもきっと喜びます!」

だけどもう大丈夫。お母さん、今日までごめんね。今度の命日には、お父さんやギン姉と一緒にルシルさんも連れて行くから。

(朝練が終わったらギン姉にメールしておこうっと♪ ルシルさんと一緒に映る写真データを添付すれば、今度は嘘じゃないって判ってもらえると思うし)

こうしてあたしは、ルシルさんと仲直り出来た。機動六課の稼働中は、内務調査官としての立場があるルシルさんと親しく出来ないけど、「何かあれば念話で話しかけてくれ」口での会話じゃなければ、ある程度は素のルシルさんと話せるっていうのが嬉しい。

「それじゃあ、改めて・・・これからもよろしく頼むよ、スバル」

「はいっ! こちらこそよろしくお願いします、ルシルさん!」

これで残る問題は今回の事件の首謀者として捜査されてる、お母さんや所属してた部隊の人たちの死の要因になった広域指名手配犯、プライソンとその一派との決着だけだ。ルシルさんとの関係を修復できたことに喜んでると、「俺としても嬉しいことだが、ティアナは放っておいて良いのか?」ルシルさんに言われた。ハッとしてビル群の奥を見る。ティアは、あたしとルシルさんがちゃんと話を出来るように気遣って、先に自主練をやってる。さすがにこれ以上待たせるのはまずいよね。

「あの、ルシルさん! あとでもう一度時間くれませんか? ギン姉とお父さんに、ルシルさんとちゃんと話が出来たっていう証拠を送るために写真を撮りたいんです」

「それはまぁ、構わないよ」

「ありがとうございます♪ あ、ティア〜! お待たせ〜!」

ルシルさんとの約束を取り付けて、ひとり自主練をやってたティアと合流。ティアはあたしの顔を見て、「さ、始めましょ」何も言わないでくれた。あんだけ大声で泣いちゃったんだし、今のあたしの目は腫れてるかもしんない。その気遣いに心の中で、ありがとう、お礼を言って、パンッと両頬を叩いて気合を充填。

「あ、ルシルさんはこれからどうします?」

「そうだな・・・。邪魔じゃなければ少し見学していても良いか?」

「構いませんけど、ルシルさんほどの魔導騎士にとっては結構地味で、つまらないものになるかもしれませんが・・・」

「仕事開始まで部隊長室でぼけっとしているのと、朝から自主練に励んでいる後輩を見守るのと、どちらが有意義だと思う?」

ルシルさんにそう訊かれて「後者です」ティアと一緒にそう答えた。あたしだって時間があれば、ぼけーっとしてるよりか少しでも自主練とか誰かの戦闘訓練を見ていたいもん。ルシルさんは「邪魔だと思ったら遠慮なく言ってくれ」
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