暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Eipic8-Aきっと分かり合えたなら〜Rusylion & Subaru〜
[6/12]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
としてカーテンを開けると、「シミュレータが動いてる・・・?」あたし達の訓練用になのはさん達が造ってくれた空間シミュレータが稼働しているのが見えた。

「は? こんな朝早くからそんなわけ・・・、あ、本当。誰が使ってるのかしら?」

ティアもあたしの隣から窓の外を見た確認。あたしは「行ってみる?」って訊いてみた。ティアは「そうねぇ・・・」少し渋ったけど、あたしは「行こうよ〜」強引に向かうことを決めた。

「またアンタの強引さが出て来たわね・・・」

「えへへ♪」

何か知らないけど直感が、行け、って言ってる気がする。寮から静か〜に出て、シミュレータへと向かう。その途中で、誰がシミュレータを使ってるのか判った。ビル群の間を飛び交う綺麗な蒼色の魔力が奔るのを見たから。間違いなく「ルシルさん・・・」のものだ。お母さんとルシルさんが任務に行く前日、ギン姉と模擬戦をしたルシルさんが蒼い魔力を発したのを憶えてる。

(アリシアさんからルシルさんの事情を聴いて早3日。ルシルさんとは結局話が出来てないから、これはチャンスかも・・・)

ルシルさんは基本的に八神部隊長の執務室に居るから、顔を合わせることがかなり難しい。でもこれからティアと自主練だし。う〜んって唸ってると、「いいわよ。ルシルさんに会いに行きましょ」ティアからそう言ってくれた。

「いいの?」

「いいわよ。アンタが話してる間、あたし1人で自主練やってるから、終わったら合流しましょ」

「ティア・・・。うん、ありがとっ♪」

そうしてあたしとティアはシミュレータへと足を踏み入れた。そこにはガジェットT型とU型とV型、100機以上と真っ向から戦って余裕で殲滅してるルシルさんの姿があった。12枚の剣のような蒼い光の翼を背中に展開した姿。左手にはルシルさんの身長を超す長さのアームドデバイス(確か槍だったはず・・・)の“エヴェストルム”。

「うわ、すご・・・」

「うん・・・。空戦SSランクってすごいね・・・」

その圧倒的な火力に、あたしとティアは呆気にとられた。そんなあたしとティアに気付いたのか、ルシルさんはあたし達の側に降り立って、剣の羽を解除した。

「おはよう、スバル、ティアナ。早いな。朝練か?」

「「え? あ、おはようございます・・・?」」

フレンドリーに話しかけられて戸惑うあたしとティア。ルシルさんは「今の時間くらい素でいさせてくれ」そう言って、人差し指を唇に当てて苦笑した。この時間だけルシルさんは、内務調査官じゃなくてルシルさんなんだってことみたい。

「それで? 朝練なのか?」

「あ、はい。そうです。セインテスト調査官もそうなんですか?」

「まあな。24時間ずっとデスクワークだから全身が凝って仕方ないんだよ。だからこう
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ