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にって医務室の外に出ていたシャマル先生とアイリ医務官が戻って来た。あたしは「ありがとうございました」2人に一礼をした後、「今日は本当にご迷惑をお掛けしてすみませんでした」アリシアさんにも頭を下げてから医務室を出たら・・・

「っ・・・!」

「あっと、ティアナ。アリシアと話せた?」

「あ、はい・・・。あの、すみませんでした。アリシアさんの事・・・」

フェイトさんとぶつかりそうになった。この機会だからあたしはもう一度フェイトさんに謝った。事件後、アリシアさんがあたしを庇って重傷を負ったと知ったフェイトさんは、あたしに怪我がないことを真っ先に心配した。

――ティアナはそんなに酷い怪我は負ってないみたいだね。良かったよ――

――どうしてあたしなんかよりアリシアさんのところへ行かないんですか・・・?――

――あたしなんかって・・・。そんなこと言ったらダメだよ、ティアナ。・・・アリシアはね、魔導師としても局員としてもみんなの先輩だから、可愛い後輩を護りたいって言ってた。特にアリシアはそういう気持ちが強いんだ。ほら、執務官の仕事ってこういう部隊単位で動かないでしょ? だからアリシアは後輩が出来たのが嬉しいんだよ――

だから、アリシアさんがあたしを護って怪我をしても、それはアリシアさんの責任ってことでフェイトさんはあたしを責めなかった。それに、“クロスミラージュ”と“フォーチュンドロップ”に記録されてた女の子へのあたしの対応にミスはないってことで、シグナム副隊長やヴィータ副隊長からの叱りの言葉も無かった。

「アリシア自身が許したと思うんだけど?」

「はい」

「だったらもうこの件について謝らなくていいよ。・・・今日はいろいろ大変だったからもう休むようにね」

フェイトさんはあたしにそう言って、入れ替わるように医務室に入って行った。そしてあたしはフェイトさんには悪いと思いつつも、その足でロッカーに向かう。早速あたしのレベルアップをするために。その道中、「ティア・・・!」スバルがあたしに駆け寄って来た。

「こんなとこで何してんのよ、あんた」

「え、あ、う〜ん・・・。偶然だよね!」

「下手な言い訳ね」

「あぅ・・・。アリシアさんと話し出来た・・・?」

なるほど。ただでさえヘコんでるあたしが、アリシアさんにまでヘコませられたかもしれないって思ったわけね。あたしは「ええ」そう一言だけ返して、「ちょっと自主練してくるわ」改めて歩き出す。アリシアさんの条件を考えるとスバルも一緒じゃないといけないけど、あの子も今日は疲れてるでしょうし、今日はあたし1人だけで良いわよね・・・。

「あ、そうなんだ。じゃあ、あたしも一緒にやるよ!」

「アンタも今日は大変だったでしょ。大人しく休んどきなさい
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