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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Eipic8-Aきっと分かり合えたなら〜Rusylion & Subaru〜
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†††Sideティアナ†††

両親を事故で亡くしたあたしを育ててくれてた兄ティーダも、管理局の任務中に殉職した。違法魔導師でありながら密輸物を運搬する運び屋だった犯罪者の追跡中、密輸していたロストロギアが暴走、発生した爆発に呑み込まれて・・・。そのすさまじい火力によって、兄の遺体は犯罪者ともども一片すらも残らなかった。
地上本部の上層部はそんな兄の最期の仕事に対して、役立たず、無意味どころか無闇に被害を増やした愚か者、そんなヘマをした奴は死んだ方がマシ、そう評価を下した。もちろん世論はその問題発言を徹底的に叩いて、発言者だった局員は辞職に追い込まれた。

(でも、兄が死んだことに変わりはなくて、その発言が取り消されることもない)

大好きだった兄を貶されたその悲しみ、恨み、悔しさは消えない。だからあたしは決めたんだ。兄の不名誉を晴らすため、あたしが管理局に知らしめると。ランスターの弾丸は全てを撃ち抜けるんだってことを。だからまずは兄が生前語っていた夢である執務官を目指すことにした。士官学校や空隊試験に落ちようとも、執務官の夢への足掛かりとして陸士部隊で頑張って来た。

(そんな中、あたしは・・・八神部隊長たちからスカウトを受けた・・・)

年下なのに素晴らしい魔導師であるなのはさんに出会い、そして戦技教導を受けてもっと強くなれたことが自慢だって兄から聞かされてた。だからそんななのはさんが居るような機動六課へのスカウトは、あたしのような凡人に務まるのか不安だった。それでも戦技教導官のなのはさん、あたしが目標とする執務官の道を先駆けるフェイトさんの存在が、あとスバルの後押しが、あたしに六課への参加を決意させた。

(強くなれると思った。でもチームメイトとの才能の差を見せつけられると、あたしの凡人さが際立って・・・辛かった)

フォワードのリーダーに選ばれて、一番年上だってこともあって、才能に溢れたスバルやチビッ子たちにあたしの非才さを、情けないところを見せられない。そう思ってた矢先、あたしはスバルを誤射しかけた。アリシアさんが居なかったら、あたしの攻撃はスバルに当たってた。

(ヴィータ副隊長に怒られて当たり前なミスショット・・・)

シャーリーさんに無茶だって言われても、あたしはその忠告を聴かずにクロスファイアを撃った。その結果がミスショット。焦って無茶をやって相棒を撃ちかけた。スバルがあたしを庇おうとするたび、慰めてこようとするたび、自分が情けなくて、惨めに思えて、あの子を突き放した。

(ホントあたしって嫌な奴・・・)

陸士訓練校で、あたしとコミュニケーションを取ろうと構ってきたスバルに言い放った言葉。それでもあの子はあたしの元から離れないし。うざったいところもあるけど、ホントは嬉しかったりもする。
スバ
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