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ソードアート・オンライン 〜黒の剣士と神速の剣士〜
SAO:アインクラッド
第38話 2人の真実
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ワードという文字が表示され下に横長の長方形の枠が表示されていた。
そのウインドウが出現すると同時にカゲヤは素早く2つの枠に文字を打ち込む。
打ち込み終えると同時にプログレスバー窓の横線の進みが速くなる。
黒いコンソールは光ったり光らなかったりと点滅しだし、その光は徐々に強まっていく。
そしてプログレスバー窓の横線が右端まで到達した瞬間、黒いコンソールが青白くフラッシュし、直後、破裂音とともにキリトとカゲヤが弾き飛ばされた。
「キ、キリト君!!」
「カゲヤ君!!」
アスナとサキは慌てて床に倒れたカゲヤたちににじり寄る。
「……キリト」
上体を起こしたカゲヤはキリトに握りしめた拳を突き出す。
キリトは戸惑いながら手を差し出す。
カゲヤは手に握っていたものを離し、キリトよ掌中に落とす。
「こ、これは……?」
キリトは大きな涙の形をしたクリスタルを眺めながらカゲヤに訊く。
「ユイのプログラム本体だ。ユイが消される前に取り出した。ユイのプログラムはその水晶の所有者のナーヴギアのローカルメモリに入るように設定してある……そして、最後に……ユイ、こっちに来てくれ」
ユイはアスナの側から離れ、ウインドウを操作しているカゲヤの元に行く。
「よし……ユイ、手を出してくれ」
ユイは言われるままカゲヤに向けて手を差し出す。
カゲヤは操作し終え、最後にウインドウを1回タップするとそっとユイの手の上に手を重ねた。
直後、カゲヤの全身に光の筋が走る。
光の筋はカゲヤの手からユイの手へと移り、徐々にユイの身体へと移っていく。
光の筋がカゲヤからユイに完全に移った直後、ユイの身体が一瞬淡く光り光の筋が消えた。
「マスター、一体何を……?」
「俺のプレイヤーとしての権限をユイに譲渡した。これでユイが消えることもキリトたちと離れ離れになることもない」
「ちょ、ちょっと待って。プレイヤーとしての権限を譲渡したって……なら今、カゲヤ君はどうなっているの?」
「もちろんプレイヤーじゃない。今は管理者権限を手にした……いわば
GM
(
ゲームマスター
)
アカウントの劣化版……わかりやすく言えばサブ
GM
(
ゲームマスター
)
だ」
「ゲーム……マスター……」
キリトとアスナは驚愕する。
「な、なら!このゲームを終わらせることが「それは無理だ」……どうして……?」
「さっきも言った通りこれはGMアカウントの劣化版……出来ることは限られているんだ……」
カゲヤは申し訳なさそうに言う。
「そうか……でも、なんでカゲヤがサブGMに……」
「それについては一から話そう。長いから所々省くぞ」
カゲヤは黒いコンソールに腰掛けるとキリトたちを見やり、語り始めた。
「まず
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