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銀河英雄伝説〜新たなる潮流(エーリッヒ・ヴァレンシュタイン伝)
第百三十六話 五箇条の御誓文
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の戦争はどう見ても、感情によるもので理性によるものではなかった。ブラッケの不安は増大する一方だったろう。
ラインハルトの死は自然死ではない可能性が有ると俺は考えている。ラインハルトが皇帝病と言われる病気にかかったのは事実だろう。しかし、治療が適切に行なわれたとは限らない。
ラインハルトを危険だと考えた改革派の一部が医師に命じてラインハルトを病死させた。その可能性が無いだろうか。ラインハルトが死ねば戦争は終わる。そしてラインハルトが死ねばオーベルシュタインが失脚するのは眼に見えている。
あとはヒルダを中心に政治を行なえばいい。政治家としてはラインハルトよりもヒルダのほうが信じられる。そして戦争が終わる以上、軍人の時代が終わり文官達の時代が来る。そう考えた人間たちがいたとしてもおかしくないだろう……。
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