第二部 WONDERING DESTINY
CHAPTER#2
SCARLET MIRAGE
[6/26]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
オラアアアアアアアァァァァァァァァ―――――――――――!!!!!!!!」
「――――――――――――――――――――――――――――――
――――――――――――――――――――――――――――――
――――――――――――――――――――――――――――!!!!!!!!」
声を荒げ、まるで廻 転 式 機 関 砲のような暴威を揮って
拳撃と蹴撃とを乱発するスタープラチナと、緘口したまま超速の連撃を
風圧式掃射砲のように射出し続けるハイエロファント・グリーン。
その幻 像こそ対照的だが、光と共に撃ち出される夥しい数の
閃撃火勢は全く以て互角。
パワーとスピードは、『近距離パワー型』 で在るスタープラチナの方が当然上で在るが、
“遠隔操作型” で在るハイエロファント・グリーンは、
その長年の経験で培われたスタンドの技術と四肢を触手状に延ばすのコトの
出来る特異性を利用して攻戦に応じる。
そのパワーとスピード、テクニック、何よりもスタンドに込められた精神の力が
凄まじ過ぎる為、互いの攻撃は一発も目標に着弾せず、
ただ眼前の閃光と成って超高圧電流のような
幽波紋の火花を空間に迸 出させ続ける。
“攻撃は最大の防御”
その論理を地でいくような、超高速のスタンド戦。
互いの能力の総量が完全に互角でなくては起こり得ない、
極めて稀なスタンド現象。
「オッッッッッラアアアアアァァァァァァ―――――――ッッッッッ!!!!!」
「―――――――――――――――――――――――――ッッッッッ!!!!!」
空間の割れるような爆砕音。
組み込まれた 「自在法」 の最後。
右直撃と左延蹴撃とをブツけ合った両スタンドは、
再びミエナイ糸に引かれるようにそれぞれの宿主の許へ、
高速によって発せられた気流を纏いながら舞い戻る。
戦闘空間で弾かれた空気がようやく膠着状態からの開放を許され、
周囲に拡散して木々を揺らす。
「……」
少女の紅髪も同じように空間へと靡いたが、
しかし少女は無言のまま何も言わない。
その少女の様子に気づかず、というより今は互いの存在しか目に入らず、
二人の美しき『スタンド使い』は再び微笑の許、
真正面からスタンドと共に罅割れた大地に屹立した。
「フッ、なかなか使用法に難儀しそうだった “ジザイホー” だが、
想わぬ 「使い方」 が在ったな」
「流石だよ。空条。まさかスタンドのこんな 「使い方」 があったなんて」
己の生みだした新たな “幽波紋技能”
その予想
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ