暁 〜小説投稿サイト〜
STARDUST唐eLAMEHAZE
第二部 WONDERING DESTINY
CHAPTER#2
SCARLET MIRAGE
[5/26]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
もう此処まで 『遣い(こな)した』 か」
アラストールが落ち着いた口調で感慨を漏らす。 
『存在の力』 の変化を、五感に頼らず鋭敏に感じ取るコトの出来る、
“フレイムヘイズ” と “紅世の王” だからこそ気づいた事実。
 おそらく他の 『スタンド使い』 でも、“ただ見ただけでは”
その真意を推し測るコトは不可能であったろう。
 いま、二人の眼前で噴き挙がっている二本の光柱。
 一見炎と見紛うその裡には、既に無数の操作系 “自在法” が
「変換」 されて編み込んで在る。
 ソレが足下から噴出する形容(カタチ)で 『幽波紋(スタンド)』 内部に組み込まれ、
(しか)る後に 「自動的」 な特殊機動を可能とする “鍵” と成る。
 コレにより、 スタンド 「本体」 との “連続的” な同時攻撃や時間差攻撃が可能。
 更に本体を介さずスタンドに直接 「命令」 を叩き込むコトに()り、
攻撃を読まれるリスクが減りそのタイムラグも解消されるが故に、
スピードと精密性も常態より向上。
 尚且つその組み込む 『存在の力(スタンド・パワー)』 を「集束」 させてあるので、
威力も通常の3割方上乗せ(レイズ)されるという下組みだ。
「弱点」 はその発動までに少々時間を要するのと、
一度発動させたら攻撃が終わるまで 「解除」 出来ないといった処だが、
ソレは実戦を想定した修練の許、追々修正していけばいい。
 存在の力の集束、練成、止揚、そして開放。
 全て諸々(つたな) いが、ソレはこれから研鑚(けんさん)していけば良いだけのコト。
 寧ろ両者が自在法の初心者という事を(かんが) みてみれば、
コレは最上の選択と言えた。
(……)
 数在る紅世の徒もそしてフレイムヘイズも、
今まで誰も用いたコトのない自在法の行使。
 その為に先刻の疑念も一時忘れ、まるで己が高弟を見るような様相で
静かに両者を見据えるアラストール。
「……」
 それとは裏腹に、レザー製のキャップで俯いたまま表情が伺えないシャナ。
 その少女と炎の魔神を後目に、
「ッッッッラァァァァァ―――――――――――ッッッッ!!!!」
「ッッッッけェェェェェ―――――――――――ッッッッ!!!!」
鮮烈な駆け声とほぼ同時に、間髪入れず発動の術式がスタンド中心部に叩き込まれ、
その瞳孔がそれぞれ鈍く発光し、ソレをシグナルとして両者のスタンドは音よりも遙か(はや)く、
雷光のように眼前へと撃ち出される。
 そして。
 瞬刻の(まにま) に繰り出される、
スタンドの超高速多重連続攻撃。
「ォォォォォォォォォォォォォォォラオラオラオラオラオラオラオラ
 オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ