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衛宮士郎の新たなる道
第7話 純粋なる歪
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よ!と言うか、そんなにあるのか!?」

 その彼女の反応にまたもキョトンとした士郎だったが、 彼女の耳元に顔を寄せて小声で全てを呟いた。
 それには百代が徐々に体を前側に折り曲げて行き、遂には両ひざを付く。

 「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんな――――」

 あまりの百代の態度の変わりように、ドイツ姉妹――――正確には違うが、そのコンビはひそひそと話し始める。

 「マルさん、何を言ったんだろうか?」
 「判りかねますが、言葉だけで“あの”武神を陥落させるとは――――やはり楽しめそうです・・・!」

 これにより改めて士郎にロックを掛けるマルギッテだが、このまま無理矢理押し通したらフリードリヒ親子に迷惑がかかるので、今日のこの場は自重する事にした。
 そして士郎の護衛を自称するシーマが現れたのは、それから10分後の事だった。


 −Interlude−


 川神市のとある住宅街。
 日もすっかり暮れた頃に、彼女たち――――私服姿に着替えていたフィーネとリザがいた。

 「収穫は如何だった?」
 「上々・・・・・・と言いたかったんだが、戦闘力方面は詳細な情報(モノ)は無いな」

 そう愚痴りながらもフィーネに報告を続けるリザ。
 何故リザだけが情報収集に駆けまわって来たかと言うと、この2人は今更言うまでも無く、相当な美人である。軍服を脱ごうと一目を容易に集めてしまう位に。
 それ故に、このままでは情報収集など出来ないと言う事で、セイヨウニンジャとして相応に気配を消せるリザだけが市街を駆け巡って来たのだ。
 だが結果論ではあるが適材適所だろう。
 もとより潜入に諜報関係がリザの仕事であり、隊長の補佐以外には部下達をまとめつつ情報などを解析するのがフィーネの仕事なのだ。
 だから役割分担としては順調だった。だがしかし・・・・・・。

 「これ以上は確かなものは得られそうにないぞ?それこそ藤村組に潜入でもしない限り・・・」
 「それは許可できん。あちらは自分達に敷地の上、壁越えが複数人もいる。潜入などすれば確実に尻尾を掴まれる上、これは任務では無い。不法侵入として扱われれば、本国には勿論の事、中将や隊長にもかなりの迷惑を負わせることになる」
 「なら如何する?正直手詰まりだし、これ以上同じ情報収集の形を取っても――――」
 「ん?如何した、リザ?」

 いきなり会話を止めたリザに向けて、フィーネは怪訝な顔をする。

 「あ、いや、大したことじゃないんだが、此処の家の住人達の気配が突然消えたなと思ってよ」
 「突然消えた・・・?」

 リザが寄り掛かっている壁――――もと言い塀の向こうの家の事だ。

 「ま、俺が気を抜いたせいなんだろ?直
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