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逆襲のアムロ
35話 サイコミュニケーター 3.10
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んのケーラを帰還させてくるから安心して待ってな」

「頼みます」

モビルスーツの発進メインデッキの扉が開いた。目の前に闇とその奥に無数の爆発が見える。

「スレッガー・ロウ、リ・ガズィ出る!」

ウェイブライダー形態でスレッガーは発進して行った。

* ネオジオン混成艦隊 分隊 旗艦サダラーン艦橋

艦長席にランバ・ラルが着席していた。傍にはハマーンとガトーが立ち並ぶ。
ランバ・ラルがマイクを持ち、艦隊にオープンスピーカーによる指令を出していた。

「この分艦隊はネオジオンの8割を割いている。これより地球軌道艦隊本陣への中入りをする。激戦となるが、敵総旗艦ドゴス・ギアを沈めれば敵の指令系統が破壊され元より烏合の衆が更に混迷を極めるだろう。諸君らの善戦を期待する」

ラルは放送を終えると、席に背中を預け一息ついていた。傍にいるガトーが現状を報告していた。

「艦長、ここまでこちらを捕捉されず転進できております。敵の体たらくに助けられておりますな」

ガトーが微笑みながらラルに伝えると、ラルも笑った。

「そうだな。連邦正規軍などティターンズと比べれば危機管理が足りない。実戦経験の無さがモノを言う」

ハマーンがその判断に頷き、補足した。

「だがそろそろ連邦本隊の索敵圏内です。いい加減マニュアルに沿っていたスタッフが気付く頃合いですね」

ラルが頷いてハマーンを見上げた。

「先手必勝だ。我々は最大戦速で奴らの横っ腹を刺し抜く」

「成程。一撃離脱と言う訳ですね」

「唯の一撃でないぞハマーン。敵総旗艦を沈めてから通過するのだ」

「なら私のノイエ・ジールの出番ですな」

ガトーが高揚して発言した。しかしラルは首を振った。

「いや、戦艦を3体程ぶつけてやるつもりだ」

その発言にハマーンとガトーが驚いた。そしてガトーが答える。

「特攻ですか!」

ラルは笑った。

「ハッハッハ、バカな。無人にして突っ込ませるよ。兵士の命は戦艦1つでは買えんからな。そんな価値のないもので最高の結果を得られるのだ」

ハマーン、ガトー共に考え過ぎたことに反省していた。ラルはそんな2人に命令した。

「さて、君らにそろそろ先発してもらう。先陣はガトー中佐」

「はっ!」

「第2陣でハマーン」

「はっ!」

2人とも敬礼し、モビルスーツデッキへと走って出ていった。
ラルがそれを見送ると呟いた。

「しかしながら・・・」

かの出ていった2名のパイロットの他に昔ながら付いてきているクランプや妻のハモンも近くにいた。
その呟きをクランプは遠くながらもオペレーター席にて聞こえていた。それについて反応した。

「しかしながらとは?」

クラン
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