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逆襲のアムロ
35話 サイコミュニケーター 3.10
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たが既に終わっている。これはオレらが期待されないで外された理由だ」

マウアーが少し思案顔してぼそぼそ呟いた。

「・・・これも中将の計算だとしたら・・・」

その声をカクリコンがゾクッとした。

「おいおい・・・この大戦の後に何かあるとでも?」

「そうですよカクーラー大尉。ジェリド司令、まだあるんですよ」

マウアーの根拠のない発言にジェリドが暫し考えた。女性の感性は起こり得る事象の可能性を高く読み取ることが多いと。そしてシロッコは無駄な仕事を部下には与えない。何か理由がある。

「そうだな。オレらも準備して地球へ向かうか」

3人共頷き、各部署へ働きかけにブリッジを離れていった。

* エゥーゴ・ネオジオン混成艦隊 旗艦ラー・カイラム戦闘艦橋

ブライトは目の前の惨事に呆気にとられながらもそれに狂騒した地球軌道艦隊とエゥーゴ・ネオジオン混成艦隊が交戦を開始していたことに苛立ちと困惑をしていた。その緊張は傍に居た副長のメランも感じ取っていた。

「・・・事態が読めない。そんな状態で無駄な戦闘が続いていく」

「艦長。引き揚げることもできません。戦端が開いてしまい、当初より戦力比があるこの艦隊では何らかの機会が無い限りは・・・」

メランが戦闘継続を希望していた。現状あの爆発での地球軌道艦隊の3分の1が消滅しても尚凌駕している地球軌道艦隊の数。それを補っていたのはエゥーゴのロンド・ベルとネオジオンの熟練した兵士のお蔭であった。

それでも彼らは並列に押し寄せるさざ波を陸に上げない様に縦横無尽に飛び回って対処することがやっとだった。味方1機が10機を一度に相手をする。その弾幕は照準が合わなくても避け切るに多大なエネルギーを必要とした。

前線のケーラが唸った。

「艦長!部隊の半数がガス欠です。前線を持ちこたえる為に救援を!」

その要請を受け、メランは第2陣に出撃を促した。

「スレッガー少佐。聞いての通りだ」

「了解です副艦長。ケーラに飯を食わせて昼寝させる時間をやりますよ」

スレッガーは搭乗しているリ・ガズィの中で指令を受けた。後方にゲタを履いたジェガンが続いている。

「いいか。ここが瀬戸際だ。ネオジオンが風穴を開けるまでオレらで前線を食い止めるぞ」

「おお!」

7年通じての練達が自身の中隊の士気を高めていた。スレッガーは機体に火を入れるとワイプでアストナージが出てきた。

「少佐の注文通り、切り離し使い捨てのハイメガランチャーを乗せておきました」

「有難う。これで敵さんを驚かすことができる」

「生きて帰ってきてくださいよ」

「無論。お前さんみたいにオレも幸せを享受したいからな」

「少佐!」

「本気だぞ。フフフ、お前さ
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