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逆襲のアムロ
35話 サイコミュニケーター 3.10
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らの電信を受け取り、シーマへ伝えた。

「姐さん。来ましたぜ」

シーマは豪奢な艦長シートに座り、扇子を開閉していた。その動きがその報告と共にピシャリと止まった。表情には笑みが見受けられた。

「来たか。ソロモンの核パルスを点火させよ!」

シーマの指示に艦橋クルーに緊張が走った。忠実にその指示に従い、ソロモンに常駐している部隊に連絡した。

「ソロモン。エンジン点火!」

そうオペレーターが復唱すると、間もなくソロモンの核パルスエンジンに火が灯り、動き始めた。
シーマは立ち上がり、目標を指示した。

「艦隊目標は地球だ。シロッコに遅れるな!あたしらが時代を変えるんだよ!」

艦橋クルーは皆士気高揚し、艦隊は一路地球へと進路を向けた。

* ルナツー宙域 ジェリド艦隊旗艦艦橋

カクリコンがオペレーターよりシロッコからの電信を受け、ジェリドへ伝えた。傍にはエマとマウアーが控えていた。

「艦隊司令よ。来たぜ」

カクリコンがそう言うと、ジェリドはゆっくりと頷いた。ジェリドの艦隊はシロッコ、シーマと比べて小規模だった。不審な動きと見て取られれば地球軌道艦隊の一部にいとも簡単に各個撃破されていただろう。その意識を逸らすに十分だったのが連邦議会開催であり、エゥーゴ、ネオジオン、ティターンズの地球傍での睨み合いだった。

ジェリドは艦隊とルナツーへ指示を出し、シロッコ、シーマと同様ルナツーも地球へ向けて動き始めた。

その動きをみて息を飲んだ。エマ、カクリコンも同様だった。

「ジェリド・・・。私たち大丈夫かな・・・」

エマが不安そうに話し掛けた。カクリコンが息を吐く。

「はあ〜。まあ悪行だな。だがこれを持ってして潮目が変わるのだ」

既にある程度は変わっていた。彼らはジェリドを信じるしかなかった。シロッコからのチャレンジに人がどう応えるのか。シロッコから言われていたことをジェリドは3人に伝えていた。

「・・・ある程度の作戦実行が済んだならば後は裁量を各々に任せるとシロッコから言われたことはお前たちにも伝えたな」

エマ、カクリコン、マウアー共に頷く。そしてジェリドはふと思ったことを口にした。

「シロッコは元々オレらを信用していない、いや期待していないようだ」

その発言にカクリコンが苦笑した。

「おいおい。期待されたからお前を艦隊司令で作戦の一翼を担っているんだろ?」

ジェリドは首を振った。

「シロッコ中将は作戦行動で最も遠い距離にある所をオレらの持ち場にした。お蔭でまだルナツーのエンジン整備が終わっていない」

ジェリドの話にエマが答えた。

「時間的に私たちが駆けつけた時は既に大勢が決しているかもしれないね」

「かもじゃない。試算し
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