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逆襲のアムロ
35話 サイコミュニケーター 3.10
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青かったな)」

ゴップはそう解釈した。これからの宇宙・地球は様々な思想が主張し合い盛況することを彼は期待した。それが今までの人類進化の道理だった訳だから。

ゴップが連邦憲章に目を向けた時、予算委員会の会議室の壁が砕け弾けた。その瓦礫が会議室内全て圧迫し室内に居た議員らは全て圧死・蒸発した。一瞬だった。

原因は議事堂に向けた何者かの砲撃だった。それは防衛していた連邦の部隊全てが目撃できていた。
司令管制室にいたベン・ウッダーは呆然としていた。周りのオペレーター、高級士官も同様だった。

「なん・・・だと・・・」

ウッダーが何とか発した声がこの一言だった。司令管制はダカールの状況を全て捉えていた。
あの空に浮く謎の巨大な物体がまだ視認もできない遠距離からピンポイントに議事堂を炎上させた。
まぐれ当たりか偶然かはどうでも良かった。事実政治機能が損なわれた。

彼の頭の中が巡り巡った。政治機能がまず頂点で下に軍属。だから故にティターンズが特権で居られた。傍にいた副官がウッダーに確認を取った。

「我々は・・・どうすればよいのですか・・・」

「わからぬ。現状の議員の生存は?」

「エゥーゴら派閥議員は予算委員会から退席した為難を逃れておりますが、中立、ティターンズ派閥は全滅です」

ウッダーは理解した。事態が整うまでエゥーゴの天下になるということだ。しかしながら偶然ながら都合が良すぎる。あの攻撃した物体の正体は実はエゥーゴの新兵器で刺客ではないかと考えた。しかしその予想が即座に覆された。オペレーターからの知らせだった。

「ウッダー司令!あの砲撃した物体から通信です」

そうオペレーターから報告受けると強制的にメインモニターにエルランの顔が映し出された。

「お初お目にかかるかと思う。私はムラサメ研究所の所長のムラサメ博士だ。またの名を・・・」

エルランが話し続けようとしたところウッダーの怒号が聞こえた。

「貴様!ムラサメ研究所とは我々側の機関ではないか!お前のした所業が・・・」

「・・・エルランという」

エルランはそんな怒号を気にせず自らの名前を言い切るとウッダーの顔が赤から青に変わる。

「・・・エルランだと。あの味方殺しの・・・」

ウッダーがそう質問するとエルランは高らかに笑った。

「ハッハッハ。そうだ、そのエルランだ。ならばこの状況は理解できるだろう?」

「バカな!何故生きている!お前はオデッサで死んだはずだ」

エルランはクスクスと静かに笑った。

「私は私怨だが、それを互いに利用したというだけだ。私の存在はコリニーも知っていたが、奴は御しえると考えていたな。愚かなことだ」

ウッダーはブルブル震えていた。憤怒だった。

「全部隊
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