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逆襲のアムロ
35話 サイコミュニケーター 3.10
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したが、未だカイとの通信が生きていたのでカイに通信を終わらす旨を伝えた。

「カイ。取りあえずダカールの始末を付けてくる。話はその後だな」

カイも息を付いて、手元にある資料を見ながら「そうだな」と一言言って通信を切った。

こうして2機のウェイブライダー機体がラー・アイムを飛び立っていった。その後、ラー・アイムの空域にネェル・アーガマがやって来た。というよりも何かから逃れるような慌ただしさでラー・アイムの空域に逃げ込んできた。

ネェル・アーガマからラー・アイムへ緊急通信が入った。シナプスはスコットへ索敵監視を命じた。その結果・・・

「艦長、ネェル・アーガマ後方より反応1機だけです」

シナプスは首を傾げた。取りあえず通信をうけた。

「いかがした?ヘンケン艦長・・・!!」

通信を受けたラー・アイムのメインモニターにネェル・アーガマの艦橋が映し出された。そこには艦長席に座ったままのヘンケンらしき人物が瓦礫に埋もれた残骸となっており、頭から出血しているバニングが映っていた。艦橋は至る所が破壊、破損していた。

「・・・シナプス艦長・・・」

バニングが満身創痍な状態でシナプスに語り掛けた。シナプスは落ち着いて話し掛けた。

「バニング君・・・一体・・・」

「全力で・・・逃げてください・・・北の防衛隊は全滅。モビルスーツ隊は全員行方不明。モンシアが戦死しネェル・アーガマは直接的な攻撃を受けて・・・。ヘンケン艦長が・・・」

シナプスは肉眼望遠でネェル・アーガマを映すように告げた。そのモニターに映し出されたネェル・アーガマを見てパザロフが一言。

「こいつは・・・惨い」

損傷していないところがない程の、飛行しているのが奇蹟とも思えるぐらいの損傷率で飛行を続けていた。その後ろに青白い光の壁が押し寄せていた。それを目の当たりにした直後2機のモビルスーツが更に上空よりラー・アイムに突然張り付いてきた。再びラー・アイムに揺れが走る。当然のことながらシナプスが叫ぶ。

「今度はなんだ!」

するとその答えが直ぐに返ってきた。

「艦長。アレンです」

無線でアレンが知らせてきた。シナプスは安堵し、アレンに状況説明を求めた。

「ネェル・アーガマは一体どうなっている?」

「私と傍のクリスティーナ・マッケンジー中尉はゲタで出撃しておりました。目的はあの光の壁を作るモビルスーツの討伐です。しかしながらとてつもないサイコフィールドの膜ではじかれて、その後ネェル・アーガマに接舷されました。そのモビルスーツの中から別人となったダグラス将軍が出てきたそうです」

「ダグラス将軍だと!あの英雄が何故・・・」

「その辺は不明なので端折りますが、彼が医務室よりある満身創痍な患者を攫いました
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