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逆襲のアムロ
35話 サイコミュニケーター 3.10
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ルは買い出しの為外出中だった。

「カイだ。どうしたアムロ?」

通信回線が開いたことでコックピット内のモニターにワイプでカイの表情が映し出された。

「ああ、世界の違和感についてだ。オレが知っていることより遥かに技術革新が進んだ。それもサイコミュについてだ」

カイは首を傾げた。

「まあ、お前らにとって便利なものだからな。オレの違和感はそれもある。それで?」

「オレが異常と感じるものがサイコミュだ」

カイはアムロが訴えたいことを直接的に言葉で読んだ。

「その異常は不自然だと?」

「ああ」

「なら人為的だな」

「そうだな」

「それを目的とすることは?」

アムロは父の危機感を伝えた。カイは暫し悩んだ。そして口にした。

「・・・人為的に、人の感性・感情を支配、管理下に置くことができる、その可能性がある。サイコミュが発達し続ける限り・・・」

「ああ。このサイコミュを世に送り出しては好奇心の種を撒き続けているものがいる。そいつが考えているものは・・・」

「人類の意思の強制統一。最早自我などない世界」

アムロはそうだなとカイに言った。カイは首を振った。

「バカな。自我がなくなったら文明は停滞する。人類は滅ぶぞ。それよりもまずどうやって・・・」

アムロは1つ見解を述べた。

「サイコフィールドシステムを地球圏全体に構築する。それを持ってして全員に催眠を掛ける。親父のサイコミュの可能性の仮説が正しいならばそうなるだろう」

カイは唸った。仕掛けている者の仕業でその意味することとは・・・。

「人の可能性に絶望しているとしか」

アムロは前時代のシャア以上の絶望をもって敵は人類に挑もうとしている。そう予想した。
無線音声でメカニックから補給完了の知らせが届いた。それを聞いたアムロは再び出撃をブリッジに申し出た。

「シナプス艦長。出撃許可を」

ブリッジにいるシナプスはモニターに映るアムロを見て頷いた。シモンが発進許可をアムロに伝えた。

「中佐。カミーユたちの援護をお願いします。中佐にお供を付けますので」

シモンの随行員の知らせにアムロが首を傾げた。

「お供?」

するとアムロと並列してZUが1機現れた。シモンが説明した。

「ユウ・カジマ大尉です。腕は確かなので力になれると思います」

「そうか、了解だ。頼むぞカジマ大尉」

「・・・」

アムロの問いかけにユウは応えない。シモンが補足した。

「彼は無口なので許してあげてください」

アムロは頷いた。

「人は色々あるからな。発進正面オールクリアで良いか?」

「はい。どうぞ!」

「アムロ、デルタプラス出るぞ!」

アムロは発進
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