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逆襲のアムロ
35話 サイコミュニケーター 3.10
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防御機能が完璧すぎた。アムロが仕掛けていた戦法が効果的と読み、コウ、キースへ伝達した。

「よし。ウェイブライダー突貫で行くぞ!」

「はっ!」

「了解です」

3機とも塊でサイコアプサラスへ突撃態勢を取ると、その3機に割ってエネルギー波を放たれていた。
ゼロがサイコアプサラスの空域に戻って来ていた。

「これ以上はマスターをやらせん。インド洋の不始末を付けてやる」

ゼロはカミーユの機体を見て思い出していた。あの時はサード(ユウ・カジマ)の覚醒で不覚を取った。今回は奴の気配はない。それでもサードに劣る事ない技量を備わっていると自負していた。

その自負は事実、カミーユたちの攻撃を1撃であしらうことで実証された。カミーユらは散開し新たに現れた敵の援軍に対処せざる得なかった。

コウはその敵のプレッシャーを肌で感じていた。こいつは危険だと。

「キース!単機で挑むなよ。連携して追い込んでいくぞ」

「コウ、分かっているさ。離れても分かる奴の強さが」

2人の無線を聞いていたカミーユも頷く。

「離れてるのに分かる圧力(プレッシャー)。普通じゃない。それに・・・」

カミーユは別方向の砲撃を避けていた。サイコアプサラスからの攻撃だった。サイコアプサラスの周囲には無数のビットが浮いていた。エネルギー波を出せば、接触すると機雷にもなっている。厄介な武器だった。

「コウ!キース!主砲の射程内にも入らない様に気を配れ!」

そうダカールを焼いた火の射程に入ることはこの世からの強制退場も意味してた。コウ、キース共に頷き、引き続き戦闘を継続した。

* ダカール上空 ラー・アイム空域

ラー・アイムはダカール上空にて4方向から攻めるゲリラの防衛のための情報中継基地として浮いていた。そこに燃料切れ寸前のデルタプラスがやって来た。

「オーライ!アムロ機が着艦するぞ!」

メカニックチーフがデッキ内で部下に叫ぶ。誘導灯を振る誘導員がアムロの乗るデルタプラスへ合図を送っていた。合図を見たアムロはラー・アイムのモビルスーツデッキへ進入していった。

アムロは無事着艦をし、休憩の為コックピットから出てくるとルセットがアムロへ歩み寄ってきた。

「アムロ中佐」

ルセットが手を振り声を掛ける。アムロはそれに気付き、何か用事があるのかなとルセットへ指差し近場の自販機へと促した。

アムロが栄養ゼリーを自販機から選び、飲み始めた。ようやく傍に来たルセットはアムロへタブレット端末を手渡した。アムロはゼリーを吸いながらその画面を見た。そこには父親のテム・レイからのメッセージとサイコミュの研究の最新情報とそれについての問題点が添えられていた。

「・・・で、サイコミュは危険だと?」


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