暁 〜小説投稿サイト〜
逆襲のアムロ
35話 サイコミュニケーター 3.10
[11/17]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
なる。今ならば核の攻撃すらもろともしない」

エルランはアイナに命じ、左翼のサイコフィールドとI・フィールドシステムのレベルを上げた。
アムロも承知で飛び込む。機体の至近で青白い光が弾け散っている。デルタプラスがサイコアプサラスの防護壁にめり込む。後方のスラスターは全開で火を噴いている。

「これでも・・・ダメか」

アムロが悲観していた時、無線が入った。アムロにとって待望の友軍だった。

「アムロ中佐!遅れてすみません」

「遅いぞ!カミーユ」

Zガンダムもウェイブライダーでアムロの後背より突撃を掛けてきた。更にあと2機カミーユの後方より続いていた。アムロにその2機より無線が入った。

「コウ・ウラキ、チャック・キース、後詰します!」

「ここで活躍し損ねた汚名返上だー」

ZU2機もウェイブライダーで突撃態勢だった。アムロは燃料ゲージを見た。次のフルスロットルが最後となると理解した。

「さあ、行くぞ。3人とも!」

4機とも赤いオーラに包まれ、サイコアプサラスの左翼の防護壁へぶち当たった。4機の突貫力はサイコアプサラスの左翼の全ての防護フィールドを破り、サイコアプサラスの左翼に大きな穴を開けることに成功した。

貫いて行った4機はそのまま通過し、アムロはカミーユへ自機の燃料について伝えた。

「カミーユ、オレの機体はガス欠だ。一旦補給に戻る。お前たちはこのデカブツを足止めしろ」

「了解です。行くぞコウ、キース」

「はっ」

「アハハ・・・このデカいの穴開けてやったのにまだ余裕みたいだ・・・」

アムロはUターンして彼らの母艦ラー・アイムへと機体を向けた。
穴を開けられたサイコアプサラスは空中で一旦静止していた。エルランは現状を確認した。
あらゆる損傷データを元にエルランは戦闘継続を決めた。

「・・・大丈夫だな。損傷率10%ならまだいける。しかし・・・」

エルランは手を顎にやり、先ほどの攻撃を振り返った。

「束になるとあそこまでの威力。サイコミュとは未知数とは感じていたが・・・。我々も協力し合えねば連邦を敗北させることは困難か」

エルランは左の操作パネルで前線で戦っているゼロを呼び出した。

「お呼びですかマスター」

「ああ、このダカールを陥落させるにはこのサイコアプサラスの戦力が必要だ。お前のゼロたる所以を見せる時だ。この周りに這い回る蚊トンボを撃ち落とせ」

「かしこまりました」

ゼロのクシャトリアがダカールのいくつもの守備隊を壊滅させてからサイコアプサラスの空域へと戻っていった。

カミーユはサイコアプサラスの巨体に圧倒されていた。彼程の視点が有れば敵機体の特徴が良く理解できた。それ故に・・・

「弱点が見当たらない」
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ