【ハリー・ポッター】編
164 一年目の終わり
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リフィンドールのテーブルから──だけではなく、ハッフルパフとレイブンクローのテーブルからも、先程のスリザリン以上の歓声が沸き上がる。……スリザリンに優勝杯を渡すのを阻止できたからだろう。
……加点されたハーマイオニーは林檎みたいに真っ赤だった。……ふと、教職員席に座っているマクゴナガル先生を見てみれば、呆然としているのがここからでも判る。
しかし、まだまだダンブルドア校長からの駆け込み加点は止まらない様で──
「ミスター・ロナルド・ウィーズリーには無類の駒捌きと、三歩四歩先を見透すその叡知に対して──ミス・アニー・ポッターには見事な箒捌きと、友と力を合わせながらも眼前の強敵に挑めるその瑕疵無き精神性に対して、二人合わせて120点を与えよう」
(二人合わせて≠P20点──ねぇ…。……ダンブルドア校長も味なマネを…)
ダンブルドア校長は、有名人≠ニ一緒に加点しては──その120点の内訳≠あやふやにしてくれる。……どうやら、俺の目立ち過ぎたくない≠ニ云う思いを正しく理解してくれた様である。
スリザリン憎し≠セった三寮の歓声も、留まる事を知らずに上昇していく。先程とは打って変わって、今度はスリザリンのテーブルからお通夜ムードが漂う。……どうやら季節外れの冬眠に入ってしまったらしい。
ダンブルドア校長も、広間の天井に掛かっている魔法を吹き飛ばす勢いのテンションを、さすがに見かねたらしく──ダンブルドア校長はこんな事を宣う。
「しかし、大変残念な事に、それは校則違反≠フ元で行われた事でもある。……さすれば、減点もせねばならぬ。……ミス・アニー・ポッター、ミスター・ロナルド・ウィーズリー、ミス・ハーマイオニー・グレンジャー──一人につき、20点減点」
「ふぅ…」
「良かった…」
「……助かったわ」
俺とアニーとハーマイオニーは予想以上に小さい失点に、小さく安堵の息を漏らす。
しかし他の──主にグリフィンドールとスリザリンの生徒は、一気に60点が減点され、グリフィンドール生は当たり前として──中途半端な期待を持たされたスリザリン生からはブーイングが巻き起こる。
それでもグリフィンドールの順位は492+50+120−60=602>氛氓ニ、スリザリンに90点もの差で1位になれたと云う事実に変わりはないからか、グリフィンドール生のブーイングはそこまで大きくない。
……寧ろ、ぬか喜びしていたスリザリンからのブーイングの方が大きいまである。
更に──
「おお、儂とした事がもう一人の勇者について言及するのを忘れておった」
もう90点と云う大
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