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第二部 WONDERING DESTINY
CHAPTER#1
NEXT STAGE
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上?)の少女は気づいた。
“スタンド使いでないからこそ気がついた” 
 しばし押し黙っていた承太郎だが、少女の発する言葉の意味を解し
やがて閉ざしていた口唇を静かに開く。
「……成る程な。F1で例えりゃあ今まではオートマだったが、
マニュアルに切り換えた方がより高度な操縦が出来るってこったな。
技術(ワザ)が要るがよ」
「……」
 自動変速と手動操縦。 
 いつもながら独特の言い回しをする承太郎だったが、
物事の核心はきちんと押さえている。
 自在法に於いてもその 「諧調(バランス)」 は非常に重要で、
傾向的に後者の方が(本能的に発動させる前者と比べ)高度な構成技術を要する為
より優れているとされている。
 同じ自在法でも、自在式が在るのと無いのとでは
その威力も精度もまるで違ってくるように。
 自分もこの自在法の理念を解するには時間を要した為、
こうもあっさりと解かれては張り合いがないが
「正解」 を言っている以上ソレは肯定するしかないので、
「まぁ……概ねそんなカンジね……」
と、目元を黒いレザーキャップの縁で目元を覆いながらそうに呟いた。
 本当は、もっと間違って失敗して、ソレを逐一修正しながら
自分に頼る以外何もない(しょ〜がないわねぇ〜♪ 承太郎は♪)
とか想わせようとしていた目論見は見事外れた。
 そこに追い打ちをかけるように言葉を繋ぐ、脇の優等生。
「ボクも、今まで自律動作(オート)遠隔操作(マニュアル)とを切り換えて
スタンド操作を行っていたけれど、殆ど無意識的なモノで
あまり細分化して考えては来なかったね。
スタンドバトルはいつも突発的で相手の 『能力』 が解らないコトが殆どだから。
でもこれからは “そうでない敵” との戦いも覚悟しなきゃならない。
だから今まで以上にスタンド操作に磨きをかけるのなら、
シャナの言ってる事は間違いないよ。
訓練によって幾らスタンドパワーが向上()がっても、
相手の 『能力』 次第じゃ無意味どころか逆効果になるからね。
どんな状況にも臨機応変に対応できる操作技術と応用能力が、
どうしても必要になってくる」
「……」
 花京院に他意はなく、あくまでシャナの言うコトを肯定、
補足説明をしたのみだったが、なんだかフォローを受けたみたいで
ますます面白くないセンセイは憮然とした表情のまま講義の締めに入る。
「兎に角、おまえ達はこれから 『幽波紋(スタンド)』 を操作する際、
今まで以上に鋭敏に存在の力の流れを 「感得」 して
ソレを 「適正化」 する(すべ)を修得しなければならない。
腕を振り上げるとか振り廻すとかの何気のない動作の中にも、
一体どれだけの力の流れが存在するのか 『意識的に』 理解出来なければ
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