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STARDUST唐eLAMEHAZE
第二部 WONDERING DESTINY
CHAPTER#1
NEXT STAGE
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 その声を、より森厳に澄み渡らせて。
「“存在の力” は、森羅万象、どんなモノにでも内在してる。
物質ではないけれど、無論おまえ達の 『幽波紋(スタンド)』 も例外じゃない。
ソレを使って “本来以上のチカラ” を紡ぎ出すのが 【自在法】
“有は無に還り無は有を創り出す”
つまりは、 『永遠』 という可能性への追求……」
 センセイはソコで一端言葉を切って、
無数のリングが嵌められた右手をスッと前に差し出す。
 同時にその掌中で数塵火の粉が舞い、刹那に炎が灯る。
 不可思議な紋字と紋章とが、 周囲に(まつわ) った、 深紅の炎。
 まるで何かの儀式、或いは敬意であるかのように、
少女は紅蓮の煌めきを、余すコトなく空間へと迸らせる。
 そしてその煌めきと共に頭上から到来する、預言者のような声。
 一人の、 純潔なる “フレイムヘイズ” の声。
「歴代のフレイムヘイズとその契約者で在る紅世の王達は、
『永遠』 という理念を自在法の 「象徴」 としたの。
現世と紅世の在るべき姿の為に。 
『永遠』 とは “無限” のコト。
“ソコにこそ” おまえ達に自在法を教える意味が在る」
 深紅の炎に勇壮なる風貌を照らされながら、
承太郎はその研ぎすまされた洞察力で
少女の紡ぎ出す言葉の意味を分析し始める。
「……」
『永遠』 だの “無限” だのと、 
何やら話が大袈裟になってきたが
シャナの言わんとしているコトは理解できた。
 つまり自分の能力 『幽波紋(スタンド)』 には、
まだまだ 「未知」 の部分が在るというコト。
 そして自分はまだ、その 『存在能力』 を巧く引き出せてはいないというコトだ。
 言われるまで気にもとめていなかったが、確かに言っているコト自体は間違っていない。
 今まで自分はスタンドを 「操作」 する際、
“目の前にいるヤツをメチャメチャにブン殴れ” や
“襲ってくるモノスベテを弾き落とせ” 等、
大雑把な 「命令」 しか与えてはこなかった。
 しかもソレすらも、思い返してみればあぁそうだったという位で、
実際には殆ど無意識に近い状態でスタンドを念じ、
本能的にその操作を行っていたに過ぎない。
 しかしシャナの言う通り、スタンドを効率的に動かし
尚かつその能力を最大限に引き出すのであれば、
より高度な 『操作技術』 が要求されるのは当然のコトだ。
 最新鋭の高性能エンジンをフルチューンで搭載した
モンスターマシーンの性能(スペック)を引き出すには、
ソレを自在に操るテクニックが必須条件であるように。
 それが無ければ如何に優れた機体で在ってもただの鉄屑、
コーナリングでクラッシュする棺桶に過ぎない。
 その自分でも気づいていなかった事実に、
目の前(
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