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STARDUST唐eLAMEHAZE
第二部 WONDERING DESTINY
CHAPTER#1
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像《ヴィジョン》」
 花京院 典明の操る清廉なスタンド、
法 皇 の 緑(ハイエロファント・グリーン)
 ソレが周囲に神聖なエメラルドの燐光を(ちりば) めながら、
静かに自分とスタープラチナを見つめていた。
 自分のスタンドと同じ精神の輝きを、その盲目の瞳に宿しながら。
 承太郎は口を閉ざしたまま、学生服の長い裾を翻し
スタンドと共に彼等へ向き直る。
「……」
 四の五の考えるのは、抜き。
 地道な反復練習も 「性」 に合わない。
 スベテは 「実戦」 の中。
 ソコでナニカを感じ取り、選び取っていけばいい。
 自分の祖先がそうしたように。
 自分の祖父がそうしたように。
 いま、また。
 自分も、 同じ 『道』 を歩み始める。
 そう遠くない未来。
 自分と同じ血脈の者達も、そうするように。
 確信にも似た、奇妙な実感。
 その許で鋭く研ぎすました眼光と鮮鋭に構えた逆水平の指先で、
スタンド、スタープラチナと共に花京院を差す承太郎。
「いく、ぜ……」
「あぁ。遠慮はしないよ。空条」
 その細い両腕を腰の位置で粛 然(しゅくぜん)と組み、
ライトアンバーの双眸に強い自信を宿らせた表情で
言葉を返す花京院。
 時を越えて 『アノ時』 と同じように。
 いま再び対峙する、二人の『スタンド使い』



 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……
 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……!!
 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!!



 両者の身体から、スタンドから立ち昇る、それぞれ色彩の異なる燐光。
 そしてソレに伴う、壮絶な存在の威圧感(プレッシャー)
 自分と同じような 『宿命』 そして同じ 『宿敵』 を持つ者同士。
 その信頼の 『絆』 は、 血よりも紅くそして深い。
 痛みも傷も、超越する程に。
「スター・プラチナァァァァァ!!!!!」
「ハイエロファント・グリーン!!!!!」
 まるで合わせ鏡の立ち位置ように。
 その右腕と左腕とを高速で薙ぎ払ってスタンドを繰り出す両者。
 さながら初めての邂逅の時を再現するかのように。 
 しかしアノ時とは全く別の意味合いで。
 二つのスタンドがそれぞれ色彩の異なる 『幽波紋光(スタンド・パワー)
を空間に捲き散らしながら。
 真正面から激突する。
「オッッッッラアアアアアアアァァァァァァ――――――――――!!!!!!」
「ハアアアアアアアアアアアァァァァァァァ――――――――――!!!!!!」



 動き出した 『運命』 
 紡がれていく 『因果』
 若きスタンド使いとフレイムヘイズは。
 次なる 「領域」 へと歩み出す。

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