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ゲート 代行者かく戦えり
歩兵用武器解説(日本編)その1
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銃M2」という名称で採用しており、海上自衛隊でも護衛艦などに不審船対処用として搭載している。


戦車や装甲車、トラックやジープなどの車載用銃架、地上戦闘用の三脚架、対空用の背の高い三脚銃架、連装、または四連装の動力付き対空銃架、艦船用対空銃架、軽量銃身型の航空機用固定機銃、
航空機用旋回機銃架、動力付き航空機用旋回機銃架など、
様々な銃架に載せられ陸・海・空軍を問わず広く配備された。簡単な部品交換だけで左右どちらからでも給弾できることも柔軟な運用を可能にした。


M60パットン・M1エイブラムスなどの戦車やM113・M109といった装甲戦闘車両では主に車長用武装としてキューポラに、
ソフトスキン(非装甲)車輌ではキャビン上にマウントリングを追加して自由に旋回させられるようにして装備している。さらに、近年はM2を搭載した遠隔操作銃座(RWS)が複数種開発され、ストライカーICVなどの車輌に搭載されている。


M2は、第二次大戦中に使われたアメリカ軍航空機の代表的な武装でもあった。
しかし、高いGのかかる空中戦では翼内の弾薬の長いベルトリンクがねじれ、装弾不良が頻発、
装備法に改良が加えられたが、完全とはいえなかった。
このため、航空機には1機当たり多数を搭載することで、ねじれの発生で火力を失う事態を避ける工夫が成された。


M2は歩兵用小火器弾薬としては最大級の威力を持つ.50BMG弾を長時間連続発射でき、悪環境での信頼性も高く、余計なパワーソースを必要とせず、部品交換で給弾方向を変えることも可能である。基本動作はオープンボルトのショートリコイル式であるが、手動でボルトを閉鎖する事でクローズドボルトからの射撃も可能となっている。整備性も良好と文句の付けようが無いほど完成度が高い。


長時間の射撃に耐えるために長く重いブルバレルを持ち、
三脚による固定と本体重量の恩恵で単発射撃では反動の問題もほとんどなく、
発射速度が機関銃としては比較的遅いことから、トリガーでセミオート、フルオートのコントロールをするのが容易なので、上部にテレスコピックサイト(望遠鏡機能を持つ小型の照準器)を追加する事で、据付の長距離狙撃銃として使用するケースがある。


一方で、全く昔のままというわけでもなく、クイックチェンジバレルシステムの導入など、現在も地味に改良を続けている。各種光学機器用のマウントレールをはじめ、またシュアファイア社が専用の取り付けマウントを有した投光機を製作するなど、近代化装備の開発が今も各所で行われており、
一部ではすでに実戦配備されている。


実際に1982年のフォークランド戦争(フォークランド諸島をめぐるイギリスとアルゼンチンの紛争)でも、陣地に籠もるアルゼンチン軍が装備するスコープ付きM
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