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もち月を
第一章
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 公卿達は彼の申し出に微笑んで答えた。
「この度は関白殿のお祝いの場」
「それならばです」
「どうぞ我等に遠慮なくです」
「お詠い下さい」
「それでは」
 道長は公卿達の申し出を受けてだ、そのうえで。
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