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俺が愛した幻想郷
俺は愛せる? 幻想郷...
吸血鬼ってこんなん?
第二十九話 式神パラダイス
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クリームにも納豆かけるんじゃないだろうか。トルコアイスになったとか笑い事じゃないからな。

「さて、そろそろ出るか」

よし、勝った。霊夢のお賽銭箱にあとでお金入れとこ。ああ、ラッキースケベも良いもんじゃないってことだ。

「あと百数えよう。橙に怒られてしまう」

可愛いなおいっ! っていうか橙は藍さんの式神だよな、やっぱこれ主従関係おかしいんじゃねぇかこいつら。つかやめてください死んでしまいますの。

「でもやっぱ熱いからいいや」

おう、早く出てください。丁度良くお風呂が沸いててそこにそそくさと入っていった俺が悪いですけども。

ザパァと湯からあがる音が聞こえ、ペタペタと数歩歩く音、そしてガラガラと中折れドアが開く音、全てが鮮明に聞こえた。それほどピンチということだろう。

「死ぬ死ぬ。マジで死ぬ」

湯からあがり、洗面器に水を汲み、頭から被る。
あれ、湯で暖まって疲れを取ろうと思っていたのに、むしろ疲れて挙げ句の果てに水をかけるってどうい??終わった。

ガラガラという、今一番聞きたくなかった音が聞こえたのだ。

「あれ、琥珀。帰ってたのだな?」

タオルを巻いた藍さんが俺を見てびっくりしながらそう言う。

「あ、えぇ〜と、はい」

「おかえりなさい。ていうか、いつの間に入ったんだ? 私が出たときにも会わなかったが」

「いや、その、俺、ステルス性能高いんで...」

「おお! そうなのか、凄いな、何処かの蛇みたいだ」

へ、蛇? ああ、蛇か。いや理解すんなよ。
良かった、藍さんはシンプルに驚いてる。上手く隠せそうだ。

「ところで琥珀、さっき湯船に入る前に私を呼んだみたいだが、なんの用だ?」

藍さんはにっこりと笑顔でそう言った。

「聞こえてたのかよっ!」

「私は狐だ。鼻も耳も良く効くんだぞ?」

「恐れ入りました... 悪気はないんです、本当に」

「ん? 別に怒ってないぞ? 今度一緒に入るときは背中の流し合いでもしような」

「え...」

コハクは
めのまえが まっくらに なった! ▼





■■■




知ってる天井だ... 俺の部屋だ。
身体が重い... また逆上せたのかよ、焼けるようにとは言わないが暑い...
ん? 身体が重いのはこれ違うな、お腹に何か乗ってるような... ちょっと息苦しい。湯に浸かりすぎてその感覚が少し残った、というのもあるのだろうか?
力の入らない身体に強く力を入れ、首を持ち上げる、と....

「お、お前...」

「すき」

!?

「な、なんて!?」

目の前にいる、お腹の上に乗っているそいつ??俺の式神であろう女の子は、俺のその言葉が気に食わなかった
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