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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第四十六話 イゼルローン要塞に帰ります・・・・。
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皆が一斉にこの老司令官のしわだらけの顔を見つめる。
「貴官らは疲れておったのじゃろう。平素軍務を滞りなく進めておるその疲れがの。フロイレイン・フィオーナは儂を気遣って名前を出さなんだが、儂はその時に起きておって、彼女に役目を依頼したのじゃよ。儂一人では艦隊を動かせぬでなぁ」
参謀長は毒気を抜かれたような虚ろな目で、この老人とフィオーナたちを見比べるばかりであった。フィオーナもリューネブルク准将もあっけにとられた目をしている。
「多少話は前後するやもしれぬが、まぁ、そういうことじゃて」
「しかし――」
「その方が卿らにとっても良いと思うのじゃがのう。理由はともかく、戦場で負傷もせずに昏倒していたというのは、どうも昇進の点であまりよろしくないとの評価を聞くが」
途端に参謀長たちの顔色が変わる。負傷したわけではないのだ。内傷、外傷もこれと言ってないのに、戦場で昏倒していたというのは、傍から見れば「眠りこけていた(まさにその通りなのだが。)」と言う目で見られても仕方がない。
それに、無様に敗退したと言ってもグリンメルスハウゼン艦隊は敵の司令官を討ち取っているのであり、損害を与えた艦艇総数も他の艦隊に比べて多い。「ここは波を荒立てず、グリンメルスハウゼン艦隊として功績を上げたことにせい」という言外の言葉を参謀長たちは感じ取った。その方が自分たちにとっても都合はいい。
「・・・わかりました」
参謀長としてはもはやそういうしかなかった。
「ほっほっほ。ではそういうことで報告書を作成してくれんかの、フロイレイン・フィオーナ」
「はい」
フィオーナは一礼すると、素早く艦橋を出ていった。これ以上質問や叱責をされる前に、36計逃げるに如かず、というわけである。
「うむ。それからこの話はこれで終わりじゃ。後から邪推すれば思わぬ火の粉が降りかかってくることもあるからのう」
一同はそれにうなずいた。うなずくほかなかったのである。結局グリンメルスハウゼン艦隊全体の功績ということであれば、それでいいではないか。戦闘に参加して武勲を建てて昇進する。それこそが皆が戦場に出る目的であったのだから。参謀長たちは強引にそう思い込むことにした。
「では、儂は少し休むとしようか」
よっこらしょとグリンメルスハウゼン子爵閣下は従卒たちの手を借りて立ち上がり、杖を手に足を引きずって歩き始めた。司令官部屋に向かうのだろう。
と、グリンメルスハウゼン子爵閣下の足が止まった。
「リューネブルク准将」
「はっ」
リューネブルクは敬礼した。
「貴官の見識と人事眼は、中々の物じゃのう。あの娘さんを助けてやってほしい」
何もかもお見通しなのだとリューネブルクは直感的に思ったが、悪い気
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