合流
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同じ階で 何かあったなら
うかつにここから出れないが
まだ 生きてる生徒がいるなら話は別だ
救えるなら 救いたい・・
なるべく銃は使わない方がいいだろう
命中させる 自信はあるけど
戦闘素人の生徒の動きまでは分からない
へたに動かれて 弾が当たったら 元も子もない
ハンドガンをブレザーの内ポケットに直して
三段ロッドを右手に握った
壁に体を預けて
音のした方を見ると 二つ先の階段から 2人組が出てきた
2人ならいけるかと思ったが
大きな獲物を持った大男は 190近い緒方さんより更にでかく見える
その隣を歩く男だって 比べれば小さく見えるが
その身にまとってる衣服や雰囲気は ただものじゃなそうだ
後から現れた足軽たちが
2人に続いて 歩き出す
大男が奥の教室へ入ると、悲鳴。
女子生徒のものだった
(ちっ・・・!・・・やっぱり生存者が、、、)
悲鳴のした教室へ向おうとすると
後ろから 殺気
とっさに 振り返り
振り下ろされた刀を ロッドで防いだ
そこには 刃も柄も普通の刀より長く作られた
妙な刀を持つ男
「っ!!」
「見事!! 殺気に気づいて防ぐとは!!
それに見たことも無い武器だ 刃も鍔も柄も無いとは」
その男は 頬に大きな古傷があった
しかし それより目を引いたのは 肘の上辺りから無い右腕
そっちはまだ新しい傷のようで
真っ赤な血が滴っている
「っ〜〜!!片腕でこの力っ!!
戦国武将って バケモンかよっ!!」
力いっぱい弾いて 距離をとった
それでも目の前で風を切る刃先
「!! 長っ!」
「これも躱すか!」
途端にきらめく瞳
「こいつっ・・・戦馬鹿か!!」
コンクリも砕く ロッドを
横にフルスイング
避けられてもかまわない
そのままの勢いで 回し蹴りをかます
「うぐっ!」
横っ面にヒットして
窓際にいた男は 割れた窓から落ちていった
(助かったーー・・・)
3段式のロッドをたたみ 痺れた右手を開いて結ぶ
「あ」
「え」
渡り廊下から現れた 西野さん御一行
その横には 生徒会長もいた
見た感じ 大きな怪我も無さそうだ
「なんでA校舎に 大丈夫か?」
「あ、はい大丈夫ですけど、、皆さんはどうして?」
生徒会長の顔が歪む
「遥(ハルカ)が見あたらないんだ」
遥さんって 弓道部2年の瀬野(セノ
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