暁 〜小説投稿サイト〜
女で悪いか。
安堵と危惧

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西野さん達が行動を起こすと



別行動だが 私も移動を始めた


とにかく 現状を知りたい
団体行動よりも 単独の方が 小回りが利いて動きやすい


階段を上り渡り廊下からA校舎へ移った
入ってすぐの 音楽室には人気は無いようだが

開いたドアから 静かに中を覗いた


(クリア)


誰もいないことを確認し
さっと中へ入る


中はめちゃくちゃに荒されていた
大方、聞いたことのない楽器の音に驚いて
襲いかかったのか 刀傷がちらほら見て取れる


その傷を 指でなぞった時

下の方から 西野さんの雄叫びが聞こえた

窓から覗くと ガッツポーズの西野くんが見える


(ーーーーー助けられたのか!)


安堵で 胸に溜まった不安が
ため息と一緒に 口から吐きだされた


窓から離れて 音楽室から出ると
椅子や机が なぎ倒されるような けたたましい音が響いた


とっさに教室に引っ込む


そして下の階からは シャッターを壊そうとする
大きな音と 足軽たちの掛け声



「やべーなこりゃ」







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