第26話「おわり」
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なる。
史上最大の迷惑行為だな...!
「...でさぁ...あれって...。」
「...うわっ。」
急に小声で話し、廊下の角で一度全員止まる。
蘭は角の先にいるモノを見てつい声を上げる。
「....完全にバイオハザード...。」
先にいるのは、緑の奴とは違う、黒くていかつい化け物がいた。
...他にもいるのかよ。
「...俺が行く。」
「任せた親父。」
ナイフ片手に、親父が角を曲がる。
そんな親父に気づいたのか、化け物も声をあげて襲い掛かってくる。
「(...速い。おまけに狭い空間を飛び交いながらか....だが。)」
普通なら脅威に感じるだろう。だが、親父にはまだ足りない。
「遅い。」
化け物の腕を躱し、同時に目の辺りを切り裂く。
親父には、少なくともあれの三倍のスピードはないとな。
〈グギャァアッ!?〉
「...終わりだ。」
すぐさま親父は銃を構え、頭を撃ち抜く。
さらに念を入れて関節辺りも撃ち抜いておき、機動力も奪う。
「..........対象、沈黙。さすがに頭を撃ち抜けば死ぬか。」
しばらく化け物を警戒する親父だが、微動だにしないので死んだと確信する。
「親父、体感としてはどうだ?」
「ふむ...。人によるが、緑の奴より厄介だな。動きが速い、狭い通路を生かして立体的な動きで襲ってくる。だが、俺たちなら対処はできる。」
「なるほど。」
親父は確かに圧倒的な強さを持っているが、それ以上に強さの見極めが上手い。
だから、今の言葉通り、俺たちでも対処はできるのだろう。
「よし、さっさと行くぞ。多分、ここから先はこんな奴がうじゃうじゃいるだろう。」
「了解。」
改めて警戒心を高め、俺たちは先へと進んでいく。
「ここか...。」
「一端休息を取るぞ。今までもそうだったが、ここから先はさらに化け物の巣窟だ。」
親父の言葉にそれぞれ休息を取る。
何人かは時間を分けて見張りとして外の様子を見ている。
「化け物が出てきたのはこの先...偶然上に昇ってきたのか?」
「多分な。それか、実験失敗とかで慌てて避難しようとして結果、一緒に連れてきてしまったか...。」
地下施設に繋がるであろうエレベーターを見ながら、そんな憶測を立てる。
「...外国にはどうやって流出したんだ?」
「さぁな。外国にもランダルコーポレーションの会社はあるから、それが原因じゃないか?」
...だとしたら、パンデミックは故意に起きた?
ミスによるパンデミックなら、世界中に一気にパンデミ
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