第26話「おわり」
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が乗る車の運転手がそう言い、俺たちは親父が用意した拠点へと向かった。
そこからはトントン拍子に事が進んでいった。
拠点に連れられた俺たちは、全員が身体検査を受け、安全に暮らしている。
一度噛まれた事のある俺と先生は、母さん同伴でいろいろと事情を聞かれたが...。
とりあえず、ワクチンを渡して、安全だという事を証明した。
予防のための薬はある程度できていたが、感染後の薬はできていなかったらしく、感謝された。
...俺としては、既にウイルス(仮定)の解析がそこまで進んでいる事に驚きだが。
「....で、予想はしてたけど早ぇよ親父...。」
そして、親父は既に生存者の捜索を終わらせていた。
一般的な施設は粗方探し終わったらしい。ついでに調査もしてたらしいが。
「それで?妙なものを見つけたって?」
「ああ。ランダルコーポレーション近くで、こんな奴がいた。」
そう言って親父が見せたのは、首か掻き切られたゴリラのような化け物の写真。
ごつい体で、手にあるその爪は、人の体を簡単に切り裂くだろう。
...その爪で仲間割れでもしたのかっていう死体だけど、これは...。
「...親父、一応聞くが...。」
「初見対処余裕だ。」
「やっぱりか。」
首が掻き切られた傷は、親父によるものだった。
聞けば、なんか襲ってきたので反射的に切り裂いたらしい。...おかしいだろ。
「他にもいたが、まぁ落ち着いて対処すれば遼でも余裕だな。」
「死傷者は?」
「ゼロ。俺たちがそんな事で死ぬかよ。」
ですよねー。...親父の仲間も大概人外染みてるし。
「で、結局こいつは?」
「多分、今回のパンデミックに使われたウイルスによる人工生命体みたいなものだろう。なんかバイオハザードっぽいし。」
「ああ。ゲームに出てきた奴みたいだな。」
解剖して解析したら、何かに類似していたもまったく別物だったらしい。
...本当にバイオハザードみたいだな。
「お約束みたいに地下施設でもあるんじゃないだろうな?」
「どうだろうな。さすがに用心してランダルコーポレーションの調査は後回しにしたし。」
「それを今から行いに行く...と。」
そういいながら、俺は銃の手入れを終わらせる。
...そう。今から俺たちは調査に赴くのだ。
メンバーは工藤家と蘭と親父の仲間たち。...最強部隊かな?
「しかし、お前もあいつらに慕われてるよなー。」
「...ああ、由紀たちの事か。」
俺と蘭がランダルコーポレーションの調査に行くと決まった時、学園生活部の皆は滅茶苦茶心配してき
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