第一部 PHANTOM BLAZE
エピローグ 〜BEYOND THE WORLD〜
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無言のまま、その掛け替えのない者達の元へ
力無い歩調で歩き出す。
傍らを通り過ぎセーラー服の裾を揺らす、早春の風。
目の前で舞い踊る、桜の花片。
耳元に聞こえてくる、水の音。
その全てが入り交じった、世界の中心で。
「シャナ」
太陽のような明るい声で、ジョセフが呼んだ。
「シャナ」
草原を駆ける涼風のような声で、花京院が呼んだ。
そして。
そし、て。
「来いよ。シャナ」
あの時と同じ微笑を浮かべて、
“彼” がそう呼んだ。
もう少しも、寂びしくはない。
もう何も、怖くなんかない。
だって。
もう自分は、一人じゃないから。
「うんッ!」
緩やかな春の陽光の中。
静かに舞い散る花片の中。
フレイムヘイズの少女は。
今は一人の 「人間」 と成った少女は。
最高の笑顔を浮かべて、最愛の者達の方へと駆けた。
この街に、戦いが在った。
その戦いの最中。
ある者は、己が存在の決意をその裡に見い出し、
またある者は、存在の忘却の彼方へと消え去った。
ソレは、日常の現世を日々生きる我々には、
決して語られる事のない “影の歴史” である。
そして、その戦いに身を投じた強く誇り高き者達の精神は、
他の者に聞こえる事は決して起こり得ない。
だが、ある者には、聞こえるのであろう。
そして、またある者には、受け継がれるのであろう。
その事が、一体どのような “未来” を形創る事になるのか?
それは、誰にも解らない。
しかし。
たとえ、いかなる世界になろうとも。
たとえ、いかなる未来になろうとも。
時は流れる。
運命の車輪は、回転を続ける。
世界はただ、そうであるように、動いている。
〜Fin〜
ジョジョの奇妙な冒険×灼眼のシャナ
STARDUST唐eLAMEHAZE
第一部
【PHANTOM BLAZE】
後書き
はいどうもこんにちは。
エピローグ、ですネ。
コレで第一部も最後と想うと寂しいモノです。
なので是非ともジョジョ一部ラストのように
登場キャラ全員が空に映ってる処を御想像ください。
さてまぁ、ワタシが誰よりもジョジョが好きで
誰よりもシャナが嫌いというのは言わずもがなと想うので、
やっぱムカついたヤツの話から始めましょうw
まぁヴァニラにブッ飛ばされた描写を見ればお解りとは想いますが、
コイツのコトはホントマジで嫌い「だった」んですよ。
でなんでそんなに嫌いかというと、
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