第一部 PHANTOM BLAZE
エピローグ 〜BEYOND THE WORLD〜
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・ハイヴィジョンで視るコトの出来る
【多重遠隔透視能力】
更に一度視た映像は、PCのハードディスクのようにスタンド内部に
保存されいつでも好きな時に再生可能となる。
戦闘以外の様々な分野にも応用可能な正に汎用遠隔型究極能力。
尚、このスタンドが発現したその真の 「理由」 だが、
ソレは死しても尚、最愛の者の 「幸福」 を心から祈り。
そして、この世の何よりも温かく優しい心を持った 「彼女」 の生きる世界を、
いつまでもいつまでも護り続けたいというジョナサン・ジョースターの、
その強く気高き精神が具現化したモノだと推察される。
【新 世 界】
能力者名−DIO
破壊力−UNKNOWN スピード−UNKNOWN 射程距離−UNKNOWN
持続力−UNKNOWN 精密動作性−UNKNOWN 成長性−UNKNOWN
能力−その全貌は、全く以て不明……
一体どのような 「能力」 なのか?
果たしてスタンドなのかどうかすらも解らない。
【2】
穏やかな春の陽光。
緩やかな早春の息吹。
静かに舞い散る桜色の花片。
その中を、3つ人影が静かに歩いていた。
一番左側。
マキシコートのような学生服の前を全開にして高雅に着こなし、
襟元から黄金の鎖を垂れ下げた長身の青年。
その真ん中。
クロムグリーンのセーラー服の胸元に、銀鎖で繋がれた
ペンダントを揺らしながら歩く小柄な少女。
その隣。
まるで女性のように線の細い躰をタイトな学生服で包み
耳元で果実を模したイヤリングを揺らして歩く中性的な美男子。
その三者の身体からそれぞれ湧き上がって靡く、
麝香と果実と花々の香り。
最近、三者の真ん中に位置する少女も自分の左隣の青年に倣い
彼と同タイプの “天使の心” という名の付いた女性用の香水を
仄かに香る程度つけるようになっていた。
(一度ソレを使用している事になかなか 「彼」 が気づいてくれないので、
付ける量を徐々に増やし最終的には 「付けすぎだ」 と注意を受けている)
「……」
その少女の胸元で揺れる紅世真正の魔神 “天壌の劫火” アラストールは、
彼女が自らは気づかない内にその 「殻」 を破ろうとしている事に対し、
少々複雑な心境で沈黙を護る。
実は、その軽率な街娘のような所行を
何度か窘めようとした事は無きにしも在らずだが、
しかし少女の躰から発せられる特有の香りと混ざって湧き熾る花々の美香は、
神明なる紅世の王足る彼の心を揺らすに充分足るモノだったので、
ソレを一番間近で感じる事の出来る至幸の冥利には贖いきれず現在に至っている。
そんな種
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