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2機の第一波。ガジェットの視界映像を観るため、メガーヌはモニターを展開した。
ガジェットの迎撃に出たのは、スターズ2のヴィータ、ライトニング2のシグナムの両副隊長、そして狼形態のザフィーラ、医務官であり融合騎のアイリ。戦闘のプロであるシグナムとヴィータはたとえ能力リミッターを掛けられていようと、機械兵器程度には遅れを取らないは道理。

「あらあら。ベルカ式の騎士は本当に強いわね〜。しかも赤い子と真っ白な子がユニゾン。うちの子と同じ融合騎なのね」

「リヴィアでも勝てないよね、さすがに」

「む。近接格闘形態(モード・コンバット)でアギトとユニゾンして、あとスキルを使えば・・・勝てる、たぶん・・・。それに向こうのは氷結系だし。こっちの融合騎は炎熱系だから・・・おそらく・・・」

両手を腰に当てて頬を膨らませたリヴィアだったが、最後には尻すぼみになった。ルーテシアは可愛い妹の身の安全の為に「しっかりとグレムリンを囮にするよ」気を引き締めた。シグナム達を引き付けることが、リヴィアの仕事のフォローになると解っているからだ。

「アギト。起きて」

「うん・・・? な〜に? リヴィー・・・?」

リヴィアがポケットに呼び掛けると、ポケットから小さな少女が顔を覗かせた。アギト。真正の古代ベルカ式の融合騎。古代ベルカ時代ではルシリオン達セインテスト家の一員だったが、“堕天使エグリゴリ”の1機であるレーゼフェアの記憶改ざんを受け、ルシリオンを始めとした古代ベルカ時代での思い出を深層意識に封じ込められている。

「これからお仕事。ポケットに入ってると、わたしのスキルでアギト酔っちゃう」

リヴィアはそう言ってポケットから這い出てきたアギトを両手に乗せ、「ママお願い」メガーヌの方へと差し出した。メガーヌは「気を付けてね、リヴィア」微笑み、目を擦っては大きなあくびをしているアギトを受け取った。

「お姉ちゃん。準備OK。いつでも行けるよ」

「うん。アスクレピオス、行くよ」

ルーテシアは両手にはめているグローブ型のブーストデバイス・“アスクレピオス”にそう語りかけ、足元に紫紺色に光り輝く召喚魔法陣を展開した。

「我は乞う。小さき者、羽搏く者。言の葉に応え、我が命を果たせ。召喚。インゼクト・コンパニエ」

召喚の呪文の詠唱をルーテシアが終えると、魔法陣よりカエルの卵のようなものが何本も伸び出して来た。コンパニエは中隊を意味し、名に相応しき数の金属製の小さな羽虫が孵った。

「ミッション・オブジェクトコントロール。いってらっしゃい、気を付けてね」

主人であるルーテシアからの指示を受けたインゼクトが小さな羽音を立てて彼女の元から飛び立っていき、第二波、第三波のガジェット達に取り付いていく。そんな中、ある1機のイン
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