インフィニット・ストラトス 黒龍伝説
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ホッ、ちょっ、ちょっと待って。せ、説明プリーズ」
ちょっと人にはお見せできない顔をしているお姉ちゃんが顔を伏せながらも説明を要求してくる。
「運命の出会いって今なら信じられる。それだけだよ」
「いやいやいやいや、そんな一言で済ませないで!?」
「本当に運命の出会いなんだよ。元士郎しか伴侶として考えられない。元士郎もそう思ってる」
「ああ、簪の言う通りだ。オレも一生の伴侶は簪しか考えられない。義理を通すためにこうして正面から挨拶に伺っているが、反対するというのなら磨り潰す」
「……ISを持たないっていうのに?」
ああ、元士郎に対して一番ダメな返し方だ。そう思うと同時に全てに決着がついている。元士郎がボールペンを投擲してお姉ちゃんが使っていた湯飲みが砕け散って机に半分ほど減り込む。
「展開より先に心臓を貫くぞ」
元士郎が冷たく殺気を放つ。ついでに魔力がちょっとだけ漏れてガラスが揺れる。お姉ちゃんたちが過呼吸気味になったところで殺気を収める。
「ISなど玩具だ。展開されようが磨り潰す」
それだけを告げて生徒会室を後にする。えっと、あとは、そうだ、織斑先生のところに行って元士郎と同じ部屋で暮らせるようにしないと。それから実家の方に連絡して元士郎の後ろ盾になることと、結婚のことを報告して、忙しくなりますね。物理でごり押しも簡単ですし、元士郎が生きた未来の産物を再現するのもいいでしょう。むしろ、それらを使って打鉄弐式を改造しましょうか。そもそも元士郎がラファールを磨り潰してしまったということは私でもそういう可能性がありますしね。ふふっ、楽しくなってきましたね。
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