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インフィニット・ストラトス 黒龍伝説
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「鼻、結構いいもので」

「ハァ〜、あまり他の者に迷惑をかけないようにするのが最低限だろうな」

「当然ですね。出来上がり次第、差し入れます」








「貴方、ふざけていますの!!」

「ふざけてなんかいないさ。これが最も戦いやすいのさ。それにここ数日で予備パーツを全て磨り潰してな、他の部分を展開すればただの重りになる」

今のオレはラファールのウィングユニットだけを展開し、右手にIS用の実体剣を持っているだけだ。こんな格好で試合を行うのはオレが初めてだろうな。

「なあに、気にくわない男を合法的に殺せるチャンスだ。ほれ、喜べよ」

「もう頭にきましたわ!!お望み通り殺して差し上げますわ!!」

そして試合開始のブザーが鳴る前にオルコットがレーザーライフルのトリガーを引く。

「まあ、お前ごときでは触れることもできないがな」

トリガーを引いてからレーザーが発射される前にオレの姿はオルコットの背後から囁ける位置にいる。

「っ!?ブルー・ティアーズ!!」

オルコットのISの各部から6つのパーツが外れ、6つのパーツがされに2つずつに分かれて地面に落ちる。

「近距離では銃よりも刃物の方が有利だ習わなかったか?」

オルコットの背後からゆっくりと正面に移動しながら剣を手放して見せる。それを最後のチャンスと思ったのかレーザーライフルを構えるが、そいつは既に切ってある。構える動作の最中でバラバラに砕けていくレーザーライフルを見て唖然としているオルコットに踵落としで地面に叩きつける。

「で、何時になったらオレを殺してくれるんだ?時間がかかりすぎで欠伸が出そうだぜ」

とか言いながらもウィングユニットの負荷を見て頭を悩ませる。騙し騙しで使ったが、瞬時加速は1回が限度だろう。距離を短く、連続して使用したためにパーツの磨耗が激しいのが原因だ。最悪、二次移行に見せかけて自前のを使おう。

「ひぃっ、こないで!!」

だが、オルコットの戦意は完全に失われていた。この程度で心が折れるとはな。

「興ざめだ。とっとと尻尾を巻いて逃げ帰れ」

慌てて逃げ帰るオルコットの背中を見てイライラが増す。オレの周りには、あんな情けない女はいなかった。態度がでかければ、態度がでかいままで派手に散っていく。そういう貴族の誇りを持っている奴らばかりだった。たとえ、怯えて足が震えていてもだ。その点で言えばオルコットは最低だった。

「チッ」

苛立ちを誤魔化すようにオルコットのISを破片を細切れにする。同時に一番頑丈だった剣が砕け散り、さらに苛立ちが増す。頭を掻き毟り、深く息を吸い込み、吐き出す。とりあえず切り替えは終わった。戻ったところで修理はできない以上、このまま連戦する方がい
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