第13話
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フォルトよ。一応よろしくね。」
「レン・ブライトよ。まあ、元からレンの事を知っている貴女に自己紹介をする必要はないでしょうけどね。」
「ユーシス・アルバレアだ。オーロックス砦の侵入についても色々と話してもらいたいものだが?」
「あ、あはは……ボクたちに気付いてたんだ。それはそれ、これはこれでいったんオネガイシマス。」
最後に自己紹介をした後のユーシスの問いかけに驚いたミリアムは苦笑しながら答えを誤魔化した。
「フン……調子のいい。」
「うふふ、細かい事は今は気にしなくていいじゃない。」
「えへへ、とにかくよろしく!それじゃあ早速だけど高原の北に向かっちゃおうか?」
「ああ、だがその前にいったん集落に寄らせてくれ。」
「そうね……通信器で門にも状況を説明したいし。」
「よし、とにかく出発しよう。って、君の方は”彼”に乗って行くのか?」
ミリアムと共に出発しようとしたリィンだったがミリアムの移動手段が気になり、アガートラムに視線を向けて尋ねた。
「んー、そうだねぇ。とりあえず、せっかくだしキミの後ろに乗せてもらおっかな?」
「え。」
「ガーちゃん。」
「―――――」
ミリアムの指示によってアガートラムはその場から消えた。
「えっ!?」
「あら………」
「……しかも今の消え方は……」
「ほらほら、出発するんでしょ?それじゃあ武装集団を捕えるためにレッツ・ゴー!」
その後ミリアムを加えたリィン達は急いで集落に向かい、長老の住居にある通信器でゼクス中将に調査の結果を説明した。
同日、12:00――――
〜ノルドの集落〜
「―――では、その武装集団は高原北側に潜伏しているのだな?」
「ええ、間違いないそうです。」
「これから自分達が出向いて押さえるつもりだ。」
「くっ……この状況では仕方ないか。――了解した。15:00までの行動を許可する!くれぐれも気を付けるのだぞ!」
通信器からは学生のリィン達に監視塔を砲撃した犯人である武装集団の拘束を任せる自分達の不甲斐なさを悔しがるゼクス中将の声が聞こえた後、リィン達の行動の許可と心配する言葉が聞こえた。
「はい……!」
「そっちの方はよろしくお願いするわね……!」
そしてリィン達はゼクス中将との通信を終えた。
「猟兵崩れの武装集団か……」
「猟兵……噂には聞いた事があるが。」
ゼクス中将へのリィン達の報告を聞いていたラカンと長老は重々しい様子を纏って呟き
「ふむ、厄介な連中が入り込んでいたようじゃな。」
グエンは真剣な表情で考え込んでいた。
「―――ですがどう
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