第13話
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……やっぱり貴女の仕業なの!?」
ミリアムの言葉を聞いたユーシスは敗北したにも関わらずふざけた態度を取っているミリアムに怒りを感じたのかアリサと共にミリアムを睨んだ。
「だ、だから違うってば〜!ああもう、何て説明すればわかってくれるんだろ……」
自分を警戒するリィン達の様子を見たミリアムは慌てた様子で答えた後疲れた表情で肩を落とした。
「―――だったら話せる範囲まででも構わない。君が知っている情報を教えてくれ。」
「俺達の力が必要と言ったな?この地の平穏を取り戻せるのならいくらでも力を貸そう。だから―――どうか話して欲しい。」
そしてガイウスはリィンと共にミリアムに近づいて真剣な表情でミリアムを見つめた。
「…………………………」
ガイウスの言葉を聞いたミリアムは考え込み
「リィン、ガイウス……」
「フン……甘いとは思うが。」
先程まで戦った相手の力になると口にしたガイウスにアリサは驚き、ユーシスは呆れていた。
「―――ミリアム、だったかしら。時間もないから、レン達にどんな事を手伝って欲しいのか単刀直入に答えてちょうだい。」
「ふふっ……―――手伝って欲しいのは監視塔と共和国軍の基地を砲撃した連中……数名くらいの武装集団の拘束だよ。」
「…………っ!?」
「な、なんですって!?」
レンの指示に口元に笑みを浮かべて答えたミリアムの話を聞いたガイウスとアリサは驚いた。
「あの迫撃砲を見たでしょ?同じ物が、共和国軍の基地から少し離れた場所に隠してあったんだ。ま、同じ連中が仕掛けたんだろうね。」
「ちょ、ちょっと待て……」
「その武装集団というのは一体どういう組織かしら?」
予想外の犯人の正体にユーシスは戸惑い、レンはミリアムに答えを促した。
「詳しくは知らないけど……猟兵崩れっぽいから、高額なミラで雇われただけなんじゃないかな〜?ま、これからそのあたりを確かめに行こうと思ったんだけど。」
「待ってくれ……!……という事は……」
「そいつらがどこに居るのか君は知っているのか……!?」
ミリアムの話の様子からミリアムが犯人の居場所を知っているように感じたリィンとガイウスは驚きの表情でミリアムを見つめた。
「うん、高原の北の方だよ。どう、手伝ってくれるなら案内してあげるんだけど?」
「……………………」
ミリアムに尋ねられたリィン達は少しの間黙り込み、そして事件解決の為にミリアムと協力する事が近道と悟って自己紹介をした。
「―――わかった。とりあえず協力させてもらう。トールズ士官学院・Z組、リィン・シュバルツァーだ。」
「ガイウス・ウォーゼル。」
「アリサ・ライン
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