第一部 PHANTOM BLAZE
CHAPTER#END
戦慄の暗殺者FINAL 〜LAST IMPRESSION〜
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な火走りを放つ紅蓮の火球。
「アーク……クリムゾン……ブレイズ……ッ!」
【紅 蓮 珀 式 封 滅 焔 儀】
少女を司る、究極焔術大系の一局を担う御名。
その領域が焔絶儀の一つ。
渦巻く業炎と揺らめく浄炎、
異なる二つの属性の炎を己が編み込んだ自在式によって融合させ
相乗効果によって増大した存在力を高架型に変容させて対象に撃ち込む
炎の強化型戦闘自在法。
その流式の深名が、今再び、高々と少女の口唇から宣告される。
「レイジング……! クロス……ッッ!!」
流式発動の動作とほぼ同時に、
シャナは既に指先に編み込んで集束させておいた操作系の自在式を
その両掌を重ねて腰撓めの位置に構え、残された時間の中
可能な限り式を修練させてその威力を高める。
そし、て。
シャナの腰の位置で合わせられた両掌が、
前面で迸る紅蓮の大火球に向けて。
その延長線上からこちらに吹き飛んでくるフリアグネに向けて。
極熱の咆吼と共に渾心の力で以て刳り出される。
「ヴォォォテェェェェェッッックスゥゥゥゥゥゥゥゥ―――――――ッッッッ!!!!」
魔葬焼刹。灼煉の劫架。
『炎 劾 華 葬 楓 絶 架』
術式発動の自在式と共に突貫型操作系自在式も同時に、
双掌撃を経由してその内部に叩き込まれた火球が突如
『北 欧 高 十 字 架』 のカタチに変容し、
高架の紅い残像を描きながら 『流 星 爆 裂 弾』
に吹き飛ばされてきたフリアグネの躰を、
微塵の容赦もなく己の遙か頭上、天空へと轢き飛ばす。
「―――――――――――――――――――――ッッッッッッッッ!!!!!!!!!」
交叉法効果によってその威力を更に加速させて。
燃え盛る 『灼 熱 の 高 十 字 架』の直撃を受けた
フリアグネの躰は瞬時に紅蓮の炎で全身を覆われ、
その炎はフリアグネの躰に集束していた
白金の 『幽波紋光』 と融合して激しくスパーク、爆裂し、
頭上に真円の軌道を描いて撥ね上げられた全身を
白金と紅蓮の混ざった閃熱で灼き焦がしながら一度強烈に光を放つと、
そのまま直下の瓦礫の海を撃ち砕いてまるで暴龍の如く苛烈なる勢いで
凄まじい衝撃と共に着弾する。
空間に捲き上がる、莫大な瓦礫の飛沫と夥しい量の粉塵。
「……………………」
その中心内部で、今や完全に意識を断絶され白一色の双眸のまま
大地に磔 られた背教徒のように、
陥没した瓦礫の上で仰向けに這い蹲 る紅世の王。
そのフリアグネの全身から焼煙と
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