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STARDUST唐eLAMEHAZE
第一部 PHANTOM BLAZE
CHAPTER#END
戦慄の暗殺者FINAL 〜LAST IMPRESSION〜
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”……怒ってくれないの……?
おまえの中の……私の 「分」 は……まだな、わけ……?)
 そう心の裡で呟いたシャナに、
スタンドに攻撃態勢を執らせたままの承太郎がこちらへと振り返る。
「……」
 そして、一度だけ自分を見て、小さく頷く。
 その、ライトグリーンの瞳に映ったモノ。
(!!)
 ソレを一瞥しただけで、シャナはその 「意図」 を感じ取った。
 そして、微笑を浮かべて傷ついた躰を、
大刀の柄を支えにしながら引き起こす。
「フッ……やれやれ……だわ……
“自分の借りは、自分で返せ” ってワケ……?
心に……後味の悪いモノを……遺すから……?
ったく……怪我人相手に……無茶なコト……言って……くれちゃってぇ……!」
 口元に微笑みを浮かべてそう愚痴りながらも、
傷ついた躰で立ち上がったシャナは、大太刀 “贄殿遮那” を瓦礫の上に
突き立てたまま躰の裡に残された存在の力を指先へと集め
火の粉舞い散るソレを丁寧に編み始める。
「はああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ―――――――――――!!!!!」
 再び湧き上がる、灼熱の喊声。
 結果は、どうでも良い。
 ただ、己が最大焔儀を、全力で刳り出す為に。
 アイツの気持ちに、全霊で応える為に。
 己が存在の、スベテを賭ける。
 やがて八字立ちで、腰の位置で開いた少女の両掌に、
それぞれ属性の違う炎が宿る。
 そこで足を組み換え、ソレら二つを重ね合わせる為に両腕を素早く交差させる。
 何度も。何度も。
 迸る電撃のような着撃音と共に、空間に舞い散る静と動の火花。
 最大焔儀発動の、初期挙動。
「まだまだぁぁぁぁぁぁぁぁ――――――――――――――ッッッッ!!!!」
 スタンドの放つ遍く夥しい殲滅の弾幕で、
引き裂かれたスーツの胸元を掴まれてがくりと俯くフリアグネを
片手で軽々と掲げたスタープラチナは、その細身の躰を無造作に頭上へと放り投げる。
 そし、て。
 落下してくる紅世の王に向け高々と宣告される、
流星 『幽波紋流法(スタンド・モード)』 の流法名。
「スタァァァァァァブレェェェカァァァァァァ――――――――――ッッッッ!!!!」
「――――――――――――――――――――ッッッッ!!!!」
『流星爆裂弾』
 右拳に白金色のスタンドパワーを強力に集束させた白熱の爆裂撃。
 ソレが 「全力」 でフリアグネの左胸に荒れ狂う龍の如く撃ち込まれ、
そして煌めきながらも爆散し同時に生まれた驀進力でフリアグネの躰は
直線の軌道で地面とは平行に吹き飛んでいく。
 その、先。
 少女の、シャナの眼前至近距離で。
 逆十字状に交差された両腕の先端、複雑な印の形に結ばれた指の先で。
 宙に浮いて蠢く、砕けた白刃のように凶暴
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