第一部 PHANTOM BLAZE
CHAPTER#END
戦慄の暗殺者FINAL 〜LAST IMPRESSION〜
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貴方の足音が。
『幽波紋』 の呼動が、
ずっとずっと、私には聴こえていたから。
だから私の、今のこの想いを、こう呼ばせて欲しい。
そうすれば、フレイムヘイズで在った今までの自分を、
全 うできると想うから。
今のこの想いを。
『希望』 と。
シャナの真紅の双眸に、一迅の閃光が映る。
まるで空間までも斬り裂くかのような、
微塵の乱れもない尖鋭なる直線。
ソレが、既に全速力で振り抜かれたスタンド、
スタープラチナの二本貫き手に構えられた指先に集束する
『幽波紋光』 の 「軌跡」 を示している。
疾風烈迅。斬空の洸牙。
流星の流法。
『流 星 指 刺』
流法者名−空条 承太郎
破壊力−A(贄殿遮那並) スピード−A 射程距離−C(最大7メートル)
持続力−D 精密動作性−B 成長性−A
そのスタンドの放った超高速流法が、
“視えない弾丸が銃口から射出されるよりも迅く”
既にフリアグネの右腕を切断していた。
宙に舞ったフリアグネの右手に握られた銃口から、
「標的」 からはまるで見当違いの方向に
フレイムヘイズ殲滅の弾丸が渇いた音と共に発射される。
そして、舞い散る白い火花と共に瓦礫の海へと落ちるフリアグネの右腕。
ソレは、大量の火の粉を放って音もなく空間へと消える。
全ては、刹那の瞬間。
神々すらも見落とす、時の狭間。
意識の限界すらをも超えた 「世界」 の中でのコトだった。
「……」
フリアグネは、その、いつの間にか目の前にいた、
時間を消し飛ばして突如瞬現したかのような
長身の男を、虚ろな瞳で見つめていた。
先刻までそこに誰もいなかったとは、
信じられない位の強烈で圧倒的な存在感。
強靱な意志と覚悟が秘められたライトグリーンの瞳。
極限まで鍛え抜かれ磨き抜かれた、芸術的なフォルムの体躯。
血と炎の匂いが混ざり合った、蠱惑的な麝香の芳香。
その姿にフリアグネは、己が絶対の忠誠を誓う君主の姿を重ね合わせた。
「……貴様……が……星の……白……金……?」
虚ろな瞳と表情でそう問いかけるフリアグネに、
「よぉ……逢いたかったゼ……『ご主人様』……」
目の前の男、空条 承太郎は静かにそれだけ言った。
しかし、その神麗なる風貌とは裏腹に、その男の全身はズタボロだった。
身に纏った、マキシコートのような学生服の至る箇所に
使役する燐子達が手にしていた武器の創傷痕や尖突痕が存在し
ソコから血が滴っている。
自分の燐子達を殲滅する際についた傷なのか?
しか
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