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第一部 PHANTOM BLAZE
CHAPTER#24
戦慄の暗殺者] 〜Final Prayer〜
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ごと、見事私を討滅してみせろッッ!!”
 そのメッセージを “獅子王ウィンザレオの剣” 一心に込めて。
 そし、て。
「オラオラオラオラオラオラオラオラオラァァァァァァ―――――――――!!!!!」
 勇ましき喊声をあげながらセーラー服に身を包んだ
フレイムヘイズの少女が空間を翔る。
 胸中に湧く、自分ですらもどうしようもない強烈な想いと共に。
(そう……痛みなんか……どうでも良い……!
手足が千切れたって構わない……ッ!
“そんなこと” より……ッ! 私が本当に痛いのは……!
私が本当に怖いのは……ッッ!!)
 涙が滲んだ少女の裡に、突如紅蓮の炎が燃え上がり
灼熱の閃光を背景に炎が一つの人間の形を成す。
 その存在が、何よりも熱く何よりも激しく何よりも狂暴な感情を
少女の胸の裡に呼び熾す。
(おまえなんかに教えてやるもんかッッ!!)
 灼熱のシャナの咆吼。
 その想いの全てを乗せた灼熱の炎刃が、
眼前に突き立てられたフリアグネの氷刃へ
力任せに叩きつけられる。
 ギャッッッッグオオオオオオオオオオ―――――――――――ッッッッッ!!!!!
「ッッッ!!!」
 その途轍もない衝撃の為に、
まるで空間ごと削り取られたかのようにフリアグネの体が
突き立てた剣ごとコンクリートを抉りながら数メートルズレる。
 その刹那。
 まるで今の斬吼が精神の “呼び水” でも在ったかのように、
シャナの精神の深奥で眠っていた真紅の存在の 『源泉』 が再び、
先刻以上の激震を以て弾け散る。
(―――――――――――――――――ッッッッッ!!!!!)
 シャナの脳裏を煌めく紅蓮の光暈(こううん)が充たし、
刹那の甘く気怠い痺れがその華奢な躰を、細い指先を、爪先の突端まで、
そして長く美しい髪の先端までをも隈無く包み込み、
その灼熱の双眸が再び一切の光の存在を赦さない無限の超高密度、
無明の双眸へと変貌する。
 神炎覚醒。天壌の灼刻。 
『フレイムヘイズ・ “真・灼眼” 』
発動者名−空条 シャナ
破壊力−??? スピード−??? 射程距離−???
持続力−C(現時点) 精密動作性−∞ 成長性−A+(現時点)



 全身から。
 鳳凰の飛翔のようにより紅く染まった紅蓮の羽根吹雪を振り捲き、
空間を灼き焦がしたシャナの、その深遠の双眸がゆっくりとしかし、
ゾッとするような凄まじい威圧感を以て再びフリアグネに向けられる。
「ッッ!?」
 その冷たく、しかし強烈な存在感にフリアグネは想わず後退(あとずさ)る。
(クゥッ!? さ、最悪だッッ!! ここに来て再び!!
先刻のアノ 『能力』 がッッ!? )
 フリアグネは恐れた。
 シャナの未曾有の 『能力』 を。
 その 『能力』 が
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